愛媛の先っぽに、本土の果てがある。 松山から車で2時間。 どこまでも細い半島を走り続けると、急に海が広がる。 左も右も、どこを向いても青。 みかん畑が急斜面にしがみつくように並んで、その向こうに瀬戸内と宇和海がある。 伊方は、観光地というより「端っこ」だ。 だからこそ、来てよかったと思う場所だ。
伊方のおすすめスポット
佐田岬|本土の先端に立つと、風だけが正直だ
灯台まで歩いて片道約40分。
遊歩道は細くて、アップダウンがきつい。
夏は日陰がほぼない。
それでも歩く価値があった。
先端が近づくにつれて、風が強くなる。
帽子を押さえながら岬の突端に立ったとき、正面には豊後水道。
左が瀬戸内、右が宇和海。
その境目に立っているのが、ここだと気づく。
灯台は白くて小さい。
観光地らしい派手さはゼロ。
でもそれがいい。
駐車場からの道中、ところどころに展望スポットがある。
歩いていると突然、眼下に青い海が飛び込んでくる。
そのたびに足が止まった。
帰り道、すれ違ったのは地元のおじさん1人だけ。
そういう場所だ。
三崎港|フェリーが出て、猫がいて、時間がゆるむ港
佐田岬の根元にある小さな港。
大分・佐賀関へのフェリーが出ている。
所要時間は約70分。
本州への近道として地元の人が使う港だ。
観光客はほとんどいない。
でも、それがよかった。
港のベンチに座って、ぼーっとしている。
漁船が揺れていて、猫が1匹、日向ぼっこをしている。
風がぬるくて、なんだか眠くなった。
フェリー待ちの車が数台。
地元の人が荷物を積み込んでいる。
日常の港の匂いがした。
近くに食堂が数軒ある。
地魚の定食が800〜1,200円くらい。
新鮮なのは当然として、量が多かった。
三崎から大分に渡るという選択肢もある。
そういう旅の分岐点として、ここがある。
みかん畑の絶景|急斜面に広がる黄色は、9月から始まる
伊方に来て驚いたのが、みかん畑の密度だ。
海沿いの急斜面に、段々畑がびっしり張り付いている。
半島を走る国道197号線から見ると、
畑と海が同じ視界に入る。
その構図が、妙に美しかった。
収穫が始まるのは9月の早生から。
11月〜12月にかけてが見頃。
黄色とオレンジが山肌を染める。
晴れた日の午前中が、色がいちばんきれいだ。
道の駅・きらら館では地元産のみかんが買える。
小ぶりでも甘みが濃い。
5kgで1,200円くらいだ。
農家の人が作業している横を車で通ると、
手を振ってくれることがある。
そういう土地柄だ。
ただ、畑の中に入るのはNG。
撮るなら道路脇の展望スポットから。