博多からフェリーで約2時間。 そこに、思っていたよりずっと濃い島があった。 透明すぎる海、足元に広がる巨大な岩、地下に眠る焼酎の香り。 壱岐は「ちょっとした離島」じゃない。 一度来たら、もう一度来たくなる島だ。
壱岐のおすすめスポット
辰ノ島|この透明度、初めて見た
勝本港から船で約10分。
そこに着いた瞬間、声が出ない。
海の色が、3層に分かれている。
白い砂浜の近く、浅瀬のエメラルド。
少し沖、ターコイズブルー。
さらに深く、濃いコバルト。
足を入れると冷たかった。
6月だったのに、ひんやりしている。
それでも入らずにはいられない。
島内は遊歩道があって、断崖沿いを歩ける。
約30分のコース。
途中、洞窟をくぐる場所があって、そこだけ空気がひんやりと変わった。
観光船は勝本港から1日数便。
繁忙期は満席になるので朝イチで窓口へ。
9時の便に乗ると、午前中の光が海に差して、透明度が一番よく見える。
人が少ない午前中を狙うのが正解だ。
鬼の足跡|スケールがおかしかった
「足跡」という言葉から、小さなくぼみを想像している。
完全に間違いだ。
直径約45メートル。
深さ約8メートル。
巨大な円形の穴が、海岸の岩盤にぽっかり空いている。
柵から覗き込むと、底に海水が満ちている。
波が来るたびに、轟音とともに水が揺れる。
その音が、体に響いた。
地質学的には海食洞が崩落してできた地形らしい。
でも現地では「鬼が踏んだ跡」と伝えられてきた。
そっちの説明のほうが、しっくりきた。
駐車場から歩いて2〜3分。
アクセスは車が現実的。
レンタカーは郷ノ浦港や芦辺港周辺で借りられる。
1日5,000円前後が相場だ。
夕方に来ると、西日が岩を橙色に染めた。
その時間帯が一番、鬼っぽかった。
壱岐焼酎蔵|麦焼酎の故郷に来た
壱岐は「麦焼酎発祥の地」と言われている。
400年以上の歴史がある。
そのことを、蔵に入って初めて実感した。
玄海酒造の蔵見学に参加した。
所要時間は約40分。
仕込み水に使われる湧き水を触らせてもらった。
柔らかかった。
その水が、あの味を作っているんだ。
蒸留器の前に立つと、熱気と麦の甘い香りが来た。
工場見学のはずなのに、どこか神聖な感じがした。
最後に試飲コーナー。
飲み比べで3種類出てきた。
同じ麦焼酎でも、全部ちがった。
水割り、ロック、ストレート。
蔵の人が「ここではストレートで飲んでみて」と言った。
その通りにしたら、麦の風味がはっきりわかった。
島の酒屋や道の駅でも買えるが、蔵直売の限定品は蔵でしか手に入らない。
重いのに、2本買って帰った。
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壱岐への行き方
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