糸満の風景
沖縄県

糸満

歴史平和文化

那覇から車で30分も走れば、景色が変わる。 リゾートの華やかさが消えて、静けさだけが残る。 糸満は、沖縄の戦争を正面から受け止めてきた町だ。 海は青くて、市場はにぎやかで、でも空気のどこかに重さがある。 それを知ったうえで来ると、見えるものが全然違う。

Best Season 11月〜3月が歩きやすい。 夏(6〜9月)は糸満ハーレーや旧盆の行事があり、地元の空気を感じられる時期だが、気温35度超えも覚悟して。

糸満のおすすめスポット

01

平和祈念公園|風が吹くたびに、名前が読まれる気がした

公園の入口から、まず広さに驚く。

東京ドーム約40個分。

それが全部、慰霊のための場所だ。

平和の礎(いしじ)と呼ばれる石碑が並ぶ一帯を歩いた。

刻まれた名前は24万人以上。

国籍も、軍人も民間人も関係なく、ここに刻まれている。

足を止めて、石を触った。

ざらざらした感触と、夏の日差しの熱さだけが残る。

展望台からは東シナ海が一望できる。

きれいな海だ。

だからこそ、ここで何があったのか、頭から離れない。

平和祈念堂の中も入った。

人が少ない時間帯を選ぶなら、午前9時前がいい。

観光バスが来る前の静けさの中で、向き合える。

■ 平和祈念公園 住所:沖縄県糸満市摩文仁444 入園料:無料(平和祈念堂は450円) 開園時間:24時間(平和祈念堂 9:00〜17:00) アクセス:那覇バスターミナルから約1時間(89番バス)
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02

魂魄の塔|サトウキビ畑の中に、突然現れる

カーナビ通りに進むと、急に道が細くなる。

サトウキビ畑が左右に続いて、本当にここでいいのかと不安になる。

そこに、塔があった。

魂魄の塔は、沖縄戦後に地元の住民たちが建てた。

遺骨を集めて、最初に作られた慰霊塔のひとつだ。

1946年建立。

GHQの占領下で、住民たちが自分たちの手で建てた。

観光地化されていない。

案内板も少ない。

駐車場も2〜3台分しかない。

でも、だからこそ本物の場所だ。

花が供えてあった。

誰かが、今日もここに来た証拠だ。

線香の匂いが、風に混じってた。

平和祈念公園と合わせて訪れてほしい。

車で10分もかからない。

この2か所をセットで回ると、戦後沖縄の文脈が少しだけ見えてくる。

■ 魂魄の塔 住所:沖縄県糸満市米須156 入場料:無料 見学時間:随時 アクセス:平和祈念公園から車で約10分 ※駐車スペース少なめ。路肩に停めて徒歩数分
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03

糸満漁港|朝5時の市場で、沖縄の朝が始まる

早起きして、正解だ。

午前5時の糸満漁港は、もう動いている。

毎週日曜日に開かれる「糸満市場(いとまん市場)」。

地元の漁師や農家が直接持ち込む朝市だ。

グルクン、タコ、もずく、島野菜。

値段は安い。

顔が見える買い物ができる。

観光客より地元の人が多い。

おばあが普通に話しかけてきた。

「どこから来た?」「これ食べてみれ」

もらったイカが甘かった。

漁港自体は毎日開いている。

早朝の競り見学は事前確認が必要だが、港の雰囲気だけなら朝6時頃が一番おもしろい。

漁船がゆっくり戻ってくる時間帯だ。

近くに「糸満ハーレー」という伝統行事がある。

旧暦5月4日(毎年6月ごろ)に開催される爬龍船(はりゅうせん)のレース。

数百年続く漁師の祭りだ。

この時期に合わせて来ると、別の糸満を見られる。

■ 糸満漁港・糸満市場 住所:沖縄県糸満市糸満1 朝市開催:毎週日曜 5:00〜8:00ごろ(売り切れ次第終了) 入場料:無料 アクセス:那覇市内から車で約30分 ※駐車場あり。早朝は混雑するので6時前到着推奨
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モデルコース

Day Trip 5:30 糸満漁港(朝市)→ 8:30 魂魄の塔 → 10:00 平和祈念公園(2〜3時間) → 13:00 糸満市内で沖縄そば → 14:30 那覇へ
1 Night 1日目:那覇泊。2日目早朝5:30に出発し糸満漁港の朝市→魂魄の塔→平和祈念公園→ひめゆりの塔(近接)→糸満市内の民宿泊。3日目:離島航路の起点・那覇へ戻りながら牧志市場へ。移動に車があると圧倒的にラク。
Travel Tips レンタカー必須の町だ。 バスは本数が少なく、スポット間の距離もある。 那覇からの所要時間は渋滞次第で変わるので、9時前に出発するのがベスト。 夏は日差しが強烈。 平和祈念公園は影が少ないので、帽子と2リットル以上の水は必ず持参して。

糸満への行き方

Access Time
福岡から 約2時間35分
東京から 約3時間
下関から 約3時間5分
佐賀から 約3時間5分
大阪から 約3時間20分
航空 那覇空港へ
移動 糸満へ

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