徳島の南端、高知との県境ギリギリにある町。 そこが海陽だ。 名前の通り、海がある。 でもそれだけじゃない。 川もあるし、松林もある。 何より、人が少ない。 ゴールデンウィークに訪れたのに、砂浜に人影がまばらだ。 こんな海が、まだ日本に残っていたのか。
海陽のおすすめスポット
大里松原海岸|松と砂と、誰もいない午前9時
海沿いの国道55号を南下していると、突然視界が開ける。
左手に広がるのが大里松原海岸だ。
約1kmの砂浜に、古い松林が続いている。
朝9時に着いたとき、駐車場には車が2台だけだ。
砂はきめ細かくて白い。
裸足で歩いたら、まだひんやりしている。
波の音だけが聞こえる時間が、30分くらい続いた。
売店も自販機もない。
トイレは駐車場のそばに1棟あるだけ。
でもそれがいい。
整備されすぎていない海というのは、こういう顔をしている。
ゴミもほとんど落ちていない。
地元の人が大切にしているのだと、砂浜の綺麗さが教えてくれた。
夕方に再び立ち寄ったら、西日が松の影を砂に長く伸ばしている。
その景色だけで、ここに来た意味があった。
宍喰海岸|サーファーたちが選ぶ理由がわかった
宍喰(ししくい)という地名は初めて聞いたとき読めない。
でもサーファーの間では有名な場所らしい。
着いてみてわかった。
波が、違う。
うねりが大きくて、形が整っている。
ちょうど午前10時ごろ、10人ほどのサーファーが沖に浮かんでいた。
みんな無言で波を待っている。
その沈黙が、なんとなく海の格を上げている。
サーフィンをしない側から見ても、十分に迫力がある。
波が砂浜に打ち上げられるたびに、足元まで水が来た。
ここでは遠浅じゃないから、波打ち際でも油断できない。
夏場は海水浴客も来るが、メインはやはりサーファーたちのエリアという空気があった。
近くに小さなサーフショップが1軒あって、ボードのレンタルもしている。
料金は1日5,000円前後だ。
初心者向けのレッスンも不定期でやっているらしい。
地元のサーファーに声をかけたら、気さくに波の情報を教えてくれた。
海部川|清流という言葉が、ここでは本当に正しい
海部川は、四国の中でも水質がいい川として知られている。
実際に川岸に立ったとき、底まで見える。
2メートル以上の深さがある場所でも、石の色がわかった。
透明度が高いというより、水自体に色がない感じだ。
夏になると、地元の子どもたちが飛び込んで遊ぶ。
訪れた8月の昼間、川沿いの木陰に数家族がいた。
クーラーボックスを持ち込んで、半日過ごしている。
キャンプ場も川沿いにあって、オートサイト1区画あたり3,000円ほどだ。
カヌー体験は地元のガイドツアーで1人4,000円から受け付けている。
川の中に入ってみた。
冷たかった。
夏でも水温が低くて、10分いると体がしっかり冷える。
川から上がった瞬間の、あの体温の戻り方が気持ちよかった。
近くに温泉施設もあるので、川で冷やして温泉で温める、その繰り返しが最高だ。
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