東京から特急で2時間かからない。 なのに、着いた瞬間から空気が変わる。 土の匂い、釉薬の色、神社の静けさ。 笠間は「ものをつくる」街だ。 陶芸家が移り住み、窯を開き、根を張る。 そういう人たちが集まる場所には、 独特の落ち着きがある。 一度来たら、また来たくなる街だ。
笠間のおすすめスポット
笠間稲荷神社|千年続く場所には、理由がある
日本三大稲荷のひとつ、と書くと大げさに聞こえる。
でも実際に境内に入ると、その重さが体でわかった。
楼門をくぐった瞬間、空気が変わる。
境内の杉の古木は、黙って立っている。
観光地の「にぎやか」ではなく、
ちゃんとした「聖域」の静けさがあった。
参拝を終えてから、門前の仲見世通りへ。
稲荷だから当然、いなり寿司がある。
1個150円前後の店が並んでいる。
どこも微妙に味が違うから、食べ比べた。
油揚げが厚くて甘めのものが多い。
これは癖になる。
境内自体は無料。
朝早く、9時前に来ると参拝客も少なくて良かった。
空気がまだひんやりしている時間帯がいちばん気持ちいい。
笠間芸術の森公園|広くて、静かで、陶芸がそこらじゅうにある
広い、とにかく広い。
敷地は約53ヘクタール。
歩ける距離じゃないから、レンタサイクルを借りた。
1日500円だ。
園内には陶芸美術館がある。
「笠間焼ってどんなもの?」という人は、
ここから入るといい。
収蔵品を見ると、笠間焼が
「これ」という型を持たない自由な焼き物だとわかる。
だからこそ、作家によって全然違う顔を持つ。
美術館の外の芝生広場では、
週末になると陶芸家たちが出店することもある。
実際に作った人から買えるのは、ここの良さだ。
値段交渉とかじゃなくて、
「この形はどうやって出したんですか」
みたいな話が自然に始まる。
夕方に自転車でゆっくり園内を一周した。
誰もいない芝生に風が吹いている。
来てよかった、とぼんやり思った。
陶炎祭|一年に一度だけ、窯元が野原に集まる日
毎年ゴールデンウィークに開かれる陶器市。
「ひまつり」と読む。
50回以上続いている。
約200の窯元や作家が笠間芸術の森公園に集まる。
これだけ並ぶと、もう迷子になる。
ただひたすらテントを見て回るだけで半日過ぎた。
値段は、ちゃんと手ごろなものが多い。
マグカップ1,500円〜3,000円くらいが相場だ。
気に入ったものを作っている作家に話しかけると、
焼き方の話とか、土の産地の話とか、どんどん出てくる。
売ることより、話すことが好きな人たちが多い。
会場内にフードコートもある。
地元の食材を使ったものが多くて、
ここだけで食事が完結した。
土日は相当混む。
9時の開場直後か、平日の午前中に来るのが正解だ。
閉幕間際に行くと、値引き交渉に応じてくれる作家もいた。
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笠間への行き方
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