東京から特急で1時間ちょっと。 たどり着くのは、神様が2600年以上前から鎮座する町。 鹿嶋は、派手じゃない。 でも、一度来ると何かが違う。 杉の巨木が立ち並ぶ参道を歩いた瞬間、空気が変わるのがわかった。 歴史と自然と、意外にもサッカーが共存している場所。
鹿嶋のおすすめスポット
鹿島神宮|2000年の杉林を、ひとりで歩いた朝
朝8時に着いたのは正解だ。
参拝者がまだ少なく、杉並木の参道をほぼ独占できる。
樹齢600年を超える杉が両脇に続く。
見上げると、空が細い。
その圧迫感が、逆に気持ちいい。
本殿よりも、奥宮への道が好きだ。
本殿から歩いて約10分。
舗装されていない土の道を進む。
静かで、ひんやりしていて、ここだけ時間が遅い気がした。
「要石」という石がある。
地中深くまで続いているとされる、こぶし大の石。
「なんだこれ」と笑いそうになったけど、
1000年以上前から人々が手を合わせてきたと思うと、笑えなくなった。
鹿園も忘れずに。
境内に鹿が普通にいる。
神様の使いとして大切にされている。
奈良を思い出したけど、ここはもっと静かで、距離が近い。
拝観は無料だが、宝物館は500円。
刀剣好きなら絶対に入るべき。
鹿島スタジアム|聖地に来て、初めてわかることがある
サッカーファンじゃなくても、来る価値はある。
そう思ったのは、実際に中に入ったからだ。
収容人員40,728人。
スタジアムツアーは1,000円で参加できる。
ピッチレベルまで降りると、スタンドの傾斜が急すぎて少し怖い。
あの傾斜が、鹿島の「圧」を生み出している。
Jリーグで最多18回の優勝。
数字で知っていたけど、ここで改めて重みが違った。
ロッカールームも見学できる。
選手が実際に使っているスペースに立つと、
なぜか背筋が伸びた。
試合がある日は全然違う雰囲気だろう。
ツアーに来ていたおじさんが「試合の日はここが揺れるんだ」と教えてくれた。
スタジアムの外には鹿島アントラーズのグッズショップがある。
クラブの歴史パネルも展示されている。
これが想像以上に読み応えがあって、30分近く立って読んでしまった。
ツアーは事前予約推奨。
北浦|湖面が光る夕方に、何もしない時間を過ごした
霞ヶ浦に次ぐ、茨城第2の湖。
面積35.2㎢。
でも有名じゃない分、観光客が少ない。
夕方4時頃に行った。
湖面がオレンジに染まっていて、静止した絵みたいだ。
釣り人が2〜3人いるだけ。
北浦は、バスフィッシングで全国的に有名な場所らしい。
地元の釣具屋のおじさんが教えてくれた。
週末になると県外から釣り人が来るという。
湖岸を少し歩くと、木造の小さな船着き場があった。
看板もなにもない。
でも、その錆びた木の感じが妙によかった。
スマホをしまいたくなる場所だ。
北浦周辺には「北浦温泉 ホテル北浦荘」がある。
日帰り入浴は600円から。
湖を見ながら入れる露天風呂があって、
鹿島神宮で歩き疲れた足に、ちょうどいい。
鹿嶋に来て、最後にここで夕日を見る。
その順番がいい。