海の透明度、日本一と言われている。 そんな言葉を聞いて、正直なめている。 でも足を踏み入れた瞬間、言葉を失った。 高知県の西の端、宿毛湾に浮かぶ小さな島。 陸とは橋でつながっているのに、明らかに空気が違う。 柏島はそういう場所だ。
柏島のおすすめスポット
柏島海岸|水面の下に、別の世界が広がっている
桟橋の端まで歩いた。
そこから下を覗き込んで、息が止まった。
水深3〜4メートルの海底が、くっきりと見える。
魚が泳いでいるのが、地上から肉眼でわかる。
これが日本の海なのか、と本気で疑った。
透明度は常時20〜30メートル以上。
条件がいい日は40メートルを超えるという。
シュノーケルだけ持っていけばよかったと後悔した。
海水の色は、深さによって変わる。
浅瀬は白っぽいエメラルド。
少し深くなると、濃いコバルトブルー。
その境界線が、はっきり見えるのが不思議だ。
8月に行ったが、海水温は28度ほど。
長時間入っていても寒くない。
ただ日差しが強烈で、午後2時の砂浜は素足で歩けない。
ダイビングスポット群|深さ20メートルで、時間の感覚がなくなる
柏島のダイビングスポットは、島の周囲に10か所以上ある。
その中でも「竜の浜」と「後浜」が特に有名だ。
ガイドに連れられて潜ったのは午前9時。
エントリーした瞬間、音が消えた。
陸の暑さも、観光客の声も、全部なくなった。
深度15メートルあたりでウミガメと遭遇した。
向こうはまったく怖がらない。
1メートルくらいまで近づいても、悠々と泳いでいた。
生息確認種は1000種以上とされている。
それは数字の話だが、潜ると実感する。
とにかく魚が多い。
種類がわからなくて、ガイドに聞き続けた。
体験ダイビングは1ダイブ約8,000〜12,000円。
ファンダイブのほうが当然自由がきく。
Cカード取得者なら、1日2ダイブで1万5千円前後のショップが多い。
予約は必須。繁忙期は1週間前でも埋まっている。
島の夕暮れ|19時を過ぎたら、完全な静寂だ
昼間の柏島は賑わっている。
ダイバーが桟橋に集まり、レンタカーが島内を走る。
でも夕方を過ぎると、空気が一変した。
日没は19時ごろ。
宿毛湾に沈む太陽が、海面をオレンジに染める。
その色が透明な水に反射して、海全体が光るように見える。
島の人口は約400人。
コンビニは1軒もない。
夜ごはんを食べられる場所は、宿か民宿の食堂がほぼすべてだ。
泊まったのは素泊まり民宿で1泊4,500円。
夕食は宿の食堂で頼むと、鮮魚の刺身定食が1,200円。
その魚が、驚くほどうまかった。
夜は波の音だけが聞こえる。
電波は一部エリアで不安定になる。
スマホを置いて、真っ暗な空を見上げた。
星の数が、明らかに本土と違った。
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柏島への行き方
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