早朝5時、まだ暗い千葉の国道を走る。 目的地は勝浦。 東京から車で2時間もかからない場所に、こんなに海が本物の町があった。 朝市があって、神社があって、透明な海がある。 リゾートじゃなく、生活の匂いがする海辺の町。 それが勝浦だ。
勝浦のおすすめスポット
勝浦朝市|400年続く市に、朝6時から人が集まる理由
朝6時前に着いたのに、もう人がいた。
地元のおばちゃんたちが野菜を並べ、声をかけ合っている。
観光客向けではなく、完全に日常の延長線上にある市だ。
日本三大朝市のひとつ、らしい。
でも看板もなければ、案内板もほぼない。
ただ、毎朝6時になると人が集まってくる。
それが400年続いている。
買ったのはびわ300円と干物2枚で600円。
安い。
びわはその場で剥いて食べた。
甘くて、果汁が手をべたべたにした。
開催は水曜と日曜を除く毎日。
8時を過ぎると品物が減ってくる。
遅くとも7時半には来た方がいい。
早起きして損した、とは絶対に思わない場所だ。
守谷海岸|「日本の快水浴場100選」に選ばれた海の、本当のこと
正直、期待しすぎた。
千葉の海ってこんなものか、と思いながら向かった。
着いたら、言葉が出ない。
透明度が違う。
波打ち際から2メートル先の砂が、ちゃんと見える。
千葉でこんな海を見たのは初めてだ。
白い砂浜は300メートルほど続いていて、
両端を岩場が囲んでいる。
その岩場がちょうど波を遮るから、海の中は穏やか。
子どもが浅瀬で遊んでいた。
夏でも混みすぎない。
熱海や湘南とは別の話だ。
駐車場は1日500円。
シャワーも近くにある。
夕方近くに行くと、岩に波が当たる音だけが聞こえる。
海に来た、という感覚がここにはある。
コンクリートも、人工の音楽もない。
遠見岬神社|60段の石段を上ると、勝浦の町が全部見える
朝市の帰り道、路地の奥に石段が見える。
吸い寄せられるように登り始めた。
60段ある。
それほど長くないけれど、急だ。
汗が出た。
上に着くと、海が見える。
朝の勝浦湾が、光を反射して光っている。
創建は1590年代とも言われていて、
漁師の町の守り神として今も信仰されている。
かつてはここから海を見張って、
魚の群れを見つけていたらしい。
境内は静かだ。
参拝者は自分だけ。
観光地感がまったくない。
毎年2月には「かつうらビッグひな祭り」が開催されて、
この石段に約1800体のひな人形が並ぶ。
写真で見たら信じられない光景だ。
そちらの季節に来るのもいい。
海を見ながら、しばらく石段の途中に座っている。
誰も来ない。