冬の霧島は、静かだ。 観光客が減って、温泉街の湯けむりだけが白く漂う。 そこに神話の時代からそびえる山と、1300年以上の歴史を持つ神社がある。 派手さはない。 でも、一度来ると、また来たくなる場所だ。 九州の山奥で、確かに何かが変わった気がした。
霧島のおすすめスポット
霧島神宮|朱色の社殿が、冬の杉林に浮かんでいた
鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった。
気温が下がる、というより、静かになる感じ。
参道の杉並木は樹齢数百年のものが並んでいて、見上げると首が痛くなる。
社殿は想像より鮮やかな朱色だ。
創建は6世紀とも言われているが、現在の社殿は1715年築。
国宝の指定を受けたのは2023年のことで、案内板がまだ新しかった。
参拝者はそれほど多くない。
冬の平日は特に。
おみくじを引いた。大吉だ。
それより、あの杉の奥から光が差し込んでくる瞬間のほうが、よほど清々しかった。
駐車場から社殿まで歩いて約5分。
神宮周辺に御朱印所があり、初穂料は500円。
朝8時には開いているので、早朝に訪れると境内を独り占めできる。
霧島温泉郷|白い湯けむりの中に、1泊分の満足がある
霧島温泉郷は、一つの温泉地じゃない。
丸尾、硫黄谷、関平など、複数のエリアが点在している。
それぞれ泉質が違うのが面白い。
泊まったのは丸尾温泉エリアの中規模の宿。
1泊2食で15,000円台。
部屋露天はなかったけど、貸切風呂が無料で使えた。
硫黄の匂いが強めで、入った瞬間に「ああ、本物だ」。
夜、丸尾滝まで歩いた。
宿から徒歩5分ほど。
滝の両脇から温泉が流れ込んでいて、川全体が白濁している。
夜間もライトアップされていて、誰もいない。
滝を独り占めした。
翌朝は霧が出ている。
温泉街全体が白くなって、なんとなく現実から切り離された感じ。
朝風呂に入って、ぼーっとした。
それで十分だ。
高千穂峰|片道2時間、山頂に刺さっていた「天逆鉾」
冬の高千穂峰に登った。
標高1,574メートル。
登山口の霧島東神社まで車で行き、そこからスタート。
しばらくは整備された道が続く。
でも中腹から先は、ゴロゴロした火山岩の急坂になった。
足を取られながら、1時間半ほどで山頂に着いた。
天逆鉾(あまのさかほこ)が、本当に刺さっている。
神話の世界の道具が、2025年の今もそこにある。
誰かが触ってはいけないと書いてあった。
坂本龍馬が引き抜いたという逸話が残っている。
山頂からは桜島が見える。
曇っていたので薄らとだったけど、確かに見える。
風が冷たくて、5分もいられない。
下山後はすぐ温泉に向かった。
足がパンパンだったけど、それが快感だ。
登山装備は必須。
トレッキングシューズがないと、岩場で滑る。
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霧島への行き方
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