那覇から飛行機で約1時間。 なのに、降り立った瞬間に「遠くに来た」と感じる島がある。 北大東島。 人口600人に満たない、太平洋に浮かぶ孤島だ。 リゾートでも、インスタ映えでもない。 ただ、圧倒的な「本物」がここにある。
北大東島のおすすめスポット
北大東空港|滑走路の端に、海しかない
飛行機が着陸する直前、窓の外が海しか見えない。
ぎりぎりまで海。そして滑走路。
那覇空港から約55分。
プロペラ機のエンジン音がうるさいくらいで、席は16席しかない。
降りてわかった。
ターミナルが、小さい。
というか、ほぼ待合室1部屋だ。
バゲージクレームなんてない。
荷物はそのままカートで運ばれてくる。
それが、なぜか心地よかった。
余計なものが全部ない。
レンタカーは空港で借りられる。
軽自動車が1日3,000円前後。
島を1周しても約10kmしかない。
1時間もあれば一周できるサイズだ。
でも、そこら中で車を停めたくなる景色がある。
だから1日じゃ足りない気がした。
燐鉱石貯蔵庫跡|廃墟が、島の歴史を語る
港のそばに、巨大なコンクリートの廃墟が立っている。
草木に半分飲み込まれて、それでも堂々と残っている。
20世紀初頭、北大東島は燐鉱石の採掘で栄えた島だ。
肥料の原料になるこの石を掘り出すために、多くの労働者が渡ってきた。
最盛期には2,000人以上が暮らしていたという。
今、その痕跡がこの貯蔵庫跡として残っている。
内部に入ると、天井が高い。
光が差し込んで、廃墟なのに美しかった。
誰も整備していない。
柵もない。
観光地化されていない分、生々しい。
島の人に聞いたら、「ここで遊んで育ったよ」と言っている。
そのひと言で、廃墟が急に「場所」になった気がした。
入場は無料。
時間を忘れてぼんやりしてしまう場所だ。
ジャネーガマ|洞窟の中に、海の時間が流れている
島の北側に、海食洞がある。
ジャネーガマ、と地元では呼ぶ。
「ガマ」は沖縄の言葉で洞窟のこと。
草をかき分けた先に、突然口が開いている。
中に入ると、ひんやりとした空気がくる。
目が慣れてくると、天井から光が落ちている。
波が届いてきている。
ドン、ドンと低い音で。
洞窟の奥に海が続いているのだ。
案内板なんてほぼない。
スマホの地図も怪しい。
島の人に「ジャネーガマ行きたい」と言ったら、手書きで地図を描いてくれた。
そのやり取りも含めて、旅だ。
観光スポットとして整備されているわけじゃない。
でも、だからこそ、見つけた感じがした。
足元はゴツゴツした珊瑚岩。
スニーカーは必須だ。
夕方に行ったら、光の角度が最高だ。
モデルコース
北大東島への行き方
HUB CITY
那覇(拠点都市)から行ける旅先を見る →