喜多方の蔵のまち
福島県

喜多方

グルメ歴史

Photo by taro gen / Wikimedia Commons (CC BY 3.0)

温泉歴史を辿る街歩きグルメ1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け友達と

朝、駅を出た瞬間に気づく。 ここは、時間の流れが違う。 蔵が並ぶ通りに、ラーメンの湯気が漂う。 観光地然とした騒がしさがない。 喜多方はそういう街だ。 来てみないと、わからない静けさがある。

福島県北西部に位置する蔵のまちで、喜多方駅を起点に歩ける範囲に江戸から明治期の蔵が数多く残る。旧甲斐本家の蔵座敷を活かした喜多方蔵座敷美術館は入館料500円。白漆喰の重厚な壁が続く路地を歩きながら、地元に根づいた「朝ラー」文化も体験したい。8時台から行列ができる店があり、朝から一杯のラーメンで旅が始まる。蔵のまちは見た目より広いため、駅前のレンタサイクルを活用すると動きやすい。東京から鉄道と乗り継ぎで約3時間20分、喜多方駅に着く。騒がしさのない蔵通りの朝。

Best Season
5〜6月の新緑と、10〜11月の紅葉の時期がいい。 冬は雪が多く、蔵に雪が積もった風景は別格の美しさがある。 ただし道路状況は要確認。
Stay
1泊おすすめ
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喜多方のおすすめスポット

01
喜多方の蔵のまち|2,600棟の蔵が、まだそこで息をしている
Miyuki Meinaka / CC BY-SA 4.0

蔵のまち|2,600棟の蔵が、まだそこで息をしている

喜多方に蔵が多い理由を、来る前はよく知らない。

実際に歩いてみて、ようやくわかった気がした。

かつて商人の街として栄えたこの地に、蔵は財産であり、生活そのものだ。

赤レンガの蔵、白壁の蔵、黒漆喰の蔵。

それぞれに顔がある。

小田付地区を歩いたのは、午前9時頃だ。

観光客はほとんどいない。

地元のおじさんが自転車で通り過ぎるだけ。

そのくらいの時間がいい。

蔵は、今も現役のものが多い。

酒蔵、味噌蔵、醤油蔵。

生きている蔵の前に立つと、発酵の匂いがかすかにした。

これは、観光施設じゃない。

街ごと、まるごと蔵なのだ。

路地に入ると、急に静かになる。

石畳に苔が生えていて、足音が吸い込まれる感じがした。

2,600棟という数字より、その静けさのほうが刺さった。

■ 蔵のまち(小田付地区ほか) 住所:福島県喜多方市小田付道端ほか 料金:散策無料 営業時間:自由散策 アクセス:JR喜多方駅から徒歩約15〜20分
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02
喜多方の喜多方蔵座敷美術館|蔵の中に、誰かの暮らしが残っている
macyu from Kitakata, Kitakata / CC BY 2.0

喜多方蔵座敷美術館|蔵の中に、誰かの暮らしが残っている

入館料500円。

払うのを一瞬ためらった。

入ってよかった、と5分後に思った。

ここはもともと、旧甲斐本家の蔵座敷だ。

江戸末期から明治にかけて建てられたもので、国の登録有形文化財にもなっている。

蔵の中に入ると、空気が変わった。

ひんやりして、少し暗くて、でも奥から光が入ってくる。

漆塗りの欄間、贅を尽くした彫刻、手入れされた庭。

ここに人が住んでいたのだと、ようやく実感した。

展示されているのは絵画や工芸品だけじゃない。

生活の道具、家具、調度品。

全部がそのままそこにある感じで、博物館的な冷たさがない。

ガイドのおばさんが、「この鍵、江戸時代のものなんですよ」と話しかけてきた。

そういう偶然の説明が、一番記憶に残る。

観光客が少なくて、ゆっくり見て回れた。

1時間はいた。

■ 喜多方蔵座敷美術館 住所:福島県喜多方市字北町2846 料金:大人500円、小中学生250円 営業時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで) 定休日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 アクセス:JR喜多方駅から車で約5分
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03
喜多方の熱塩温泉|街から離れた山の湯で、ようやく力が抜けた
国土地理院 / CC BY 4.0

熱塩温泉|街から離れた山の湯で、ようやく力が抜けた

喜多方市内から北へ、車で約20分。

山の中に、熱塩温泉はある。

「熱塩」という名前のとおり、湯は熱い。

源泉かけ流しで、43〜44度くらいある宿が多い。

最初の10秒は正直きつかった。

でも出た後の身体の軽さが、全然違った。

旅館の数は少ない。

5、6軒くらいの小さな温泉地だ。

日帰り入浴を受け付けている宿もあって、料金は500〜700円程度のところが多い。

周りに何もない。

コンビニもない。

自販機が1台あるくらい。

それがよかった。

蔵のまちを歩いて、ラーメンを食べて、美術館をのぞいて。

そのあとここに来ると、ようやく旅が完結する感じがした。

日が傾いて、山の稜線が橙色に染まった。

露天はなかったけど、脱衣所の小窓から空が見える。

それだけで、十分だ。

■ 熱塩温泉 住所:福島県喜多方市熱塩加納町熱塩 日帰り入浴:500〜700円程度(宿により異なる) 日帰り入浴時間:10:00〜15:00頃(要事前確認) アクセス:JR喜多方駅から車で約20分/バス利用可(本数少ない)
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モデルコース

Day Trip 9:00 蔵のまち散策 → 11:30 喜多方ラーメン → 13:00 蔵座敷美術館 → 15:00 熱塩温泉(日帰り入浴)→ 17:00 帰路
1 Night 【1日目】9:00 蔵のまち散策 → 11:30 ラーメン → 13:00 蔵座敷美術館 → 15:30 熱塩温泉チェックイン・湯めぐり → 夕食は宿で郷土料理 【2日目】朝風呂 → 喜多方市内の酒蔵見学 → 土産を買って帰路
Travel Tips 喜多方ラーメンは朝から営業している店が多い。 「朝ラー」の文化があって、8時台から行列ができる店もある。 レンタサイクルは駅前で借りられて、1日500〜700円程度。 蔵のまちは意外と広いので、自転車が正解だ。

喜多方への行き方

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