鹿児島県

甑島

離島自然秘境

鹿児島港からフェリーで約3時間。 たどり着いた先に、こんな場所があったのか。 観光地化されていない、ぶっきらぼうなほど本物の自然。 砂浜に人はいない。 海の色に名前がつけられない。 そういう島が、まだ日本に残っている。

Best Season 5〜6月が最もいい。 梅雨入り前の透明度の高い海と、人の少なさが重なる。 夏は海水浴客が増え、島の静けさが変わる。 冬は欠航リスクが上がるので上級者向け。

甑島のおすすめスポット

01

なかまで|島の台所で、知らないおばちゃんと仲良くなった

里港から歩いて5分もかからない。

外観は普通の民家みたいで、看板を見なければ通り過ぎる。

引き戸を開けると、厨房からおばちゃんの声が飛んでくる。

「何にする?」

メニューは黒板に手書き。

キビナゴの刺身定食が900円。

これが、正直びっくりするほど旨かった。

水揚げから数時間しか経っていないキビナゴは、臭みがゼロ。

酢味噌につけて食べると、甘みがある。

隣に座った常連らしいおじさんが「島の魚は東京で食うのと別物だろ」と言った。

その通りだ。

昼時は混む。

11時半には到着しておいた方がいい。

観光客向けに気を遣っている感じが全然なくて、それが逆に心地よかった。

島に来たんだなと、箸を置きながら思った。

■ なかまで 住所:鹿児島県薩摩川内市里町里港周辺 営業時間:11:00〜14:00頃(不定休あり) 料金:定食900円〜 ※現金のみ。席数が少ないので早めの来店を推奨
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02

長目の浜|4kmの砂州が、海を三つに切り分けている

地図で見たとき、意味がわからない。

実際に来て、やっと理解した。

全長約4kmの細い砂州が、外海と3つの湖(貝池・なまこ池・鍬崎池)を分断している。

その幅、場所によっては数十メートルしかない。

片側は太平洋。

もう片側は穏やかな池。

展望台から見下ろしたとき、声が出ない。

風が強くて、砂が顔に当たった。

それでも動けない。

浜を歩いてみると、波の音が両側から聞こえる。

なんとも奇妙な感覚だ。

足元の砂は白くて細かい。

貝殻が混じっている。

人が2組しかいない。

これだけの景色に、2組。

「秘境」という言葉を安易に使いたくないけど、ここはそう呼んでいい。

夕方16時ごろ、光が斜めになった時間帯が特に美しかった。

■ 長目の浜 住所:鹿児島県薩摩川内市上甑町(上甑島北部) 料金:無料 駐車場:展望台付近に数台分あり ※展望台へは徒歩5分ほどの登り坂あり。サンダルは不向き
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03

甑大明神磐境|崖の先に立つと、神話の話が嘘じゃない気がした

正直、行くまでが大変だ。

車を止めて、草をかき分けるような細道を歩く。

案内板がひとつあるだけで、整備された感じはほとんどない。

それでも着いた先の光景は、別格だ。

海に向かって突き出た岩盤の上に、巨石が並んでいる。

柵も手すりもない。

足元は崖。

下は東シナ海。

ここが古代の祭祀場だったと聞いても、何も驚かない。

人間の手が入っていない場所に、確かに何かがある感じがした。

理屈じゃなくて、身体がそう言う。

風が強い日だ。

帽子を押さえながら、しばらくそこに立っている。

波の音だけが聞こえる。

観光地として整備されていないのが、むしろ正解だ。

ここに遊歩道を作ったら、違うものになってしまう。

訪れる人が少ないからこそ、今もこの空気が残っている。

■ 甑大明神磐境 住所:鹿児島県薩摩川内市下甑町(下甑島) 料金:無料 ※駐車スペース限られる。足場が不安定な箇所あり。スニーカー以上の履物推奨。雨天・強風時は危険なため訪問を避けること
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モデルコース

Day Trip 串木野港8:00発の高速船→里港着→なかまでで昼食→長目の浜→串木野港行き最終便で帰還。移動が多いので体力に余裕を持って。
1 Night 1日目:串木野港発→里港着→長目の浜→なかまでで夕食→島内宿泊。2日目:早朝に甑大明神磐境→島をゆっくりドライブ→フェリーで帰還。島の朝は静寂が別格。
Travel Tips レンタカーは里港近くで借りられる。台数が少ないので必ず事前予約を。 フェリーは天候で欠航になることがある。 スケジュールに余白を1日作っておくのが鉄則。 現金は多めに持参。島内にATMは数か所のみ。

甑島への行き方

ICカード利用可
Access Time
福岡から 約2時間45分
下関から 約3時間15分
佐賀から 約3時間15分
大阪から 約3時間20分
大分から 約3時間45分
鉄道 川内駅へ
移動 川内港へ
甑島へ

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