口永良部島の風景
鹿児島県

口永良部島

離島火山自然秘境

Photo by 海上保安庁 / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)

温泉離島自然と過ごす1泊がおすすめ鹿児島に泊まるのがおすすめ離島の絶景秘境感あり

鹿児島港からフェリーで約3時間半。 屋久島を経由して、さらに先へ。 たどり着いた島には、今も煙を上げる火山があった。 人口は150人ほど。 コンビニも信号もない。 それなのに、なぜか何日でもいられる気がした。 口永良部島は、そういう島だ。

鹿児島県の屋久島から西へ約12kmに浮かぶ口永良部島は、活火山・新岳を抱える秘境の離島だ。口永良部島港に降り立った瞬間、硫黄と潮が混じり合う独特の香りが鼻をつく。島の各所に湧く湯向温泉は乳白色の湯が肌にまとわりつくほど濃厚で、火山が今も島を生かしていることを実感させる。江戸時代から薩摩藩の支配下に置かれた歴史を持ち、集落には古い石積みが残る。新岳が噴煙を細く上げる様子を眺めながら浸かる露天の静寂は、本土では決して得られないものだ。

Best Season
4〜6月が一番動きやすい。 梅雨前の晴れ間が多く、新緑が美しい。 台風シーズンの8〜10月はフェリーが欠航しやすく、島に缶詰になる覚悟が必要。
Stay
1泊おすすめ ・2泊以上
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口永良部島のおすすめスポット

01
口永良部島港|船が着いた瞬間、空気が変わった

口永良部島港|船が着いた瞬間、空気が変わった

フェリー「フェリー太陽」が港に近づくにつれ、

島のシルエットが少しずつ大きくなる。

山肌から白い煙がのぼっているのが見える。

火山が生きている。

その事実が、目に入ってくる。

桟橋に降り立つと、出迎えてくれたのは島の人が数人だけ。

荷物の受け渡しをするおじさんが「どっから来たの」と話しかけてきた。

そういう距離感の島だ。

港のすぐそばに売店が1軒ある。

島で唯一に近い購買拠点だ。

飲み物と軽食を買える。

到着してすぐ「ここで全部揃えなきゃ」と焦った。

それが口永良部島のリアルだ。

フェリーは1日1便。

逃したら翌日まで待つしかない。

その事実が、旅のテンションを一気に引き締めた。

■ 口永良部島港 住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町口永良部島 アクセス:屋久島・宮之浦港からフェリー約65分/鹿児島本港からフェリー約3時間30分 運航:フェリー太陽(1日1便・屋久島経由) 運賃:鹿児島〜口永良部島 2等 約3,000円
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02
新岳|火口まで1.5km。煙が、すぐそこにある

新岳|火口まで1.5km。煙が、すぐそこにある

新岳は標高626m。

数字だけ聞けば大したことなさそうに思える。

でも2015年に噴火した火山だ。

登山口に立つと、その現実をあらためて感じた。

登山には事前に火山状況の確認が必要だ。

気象庁の噴火警戒レベルが1のときのみ入山できる。

島の宿で「今日は大丈夫ですか」と聞いたら、

おばさんが携帯でさっと調べてくれた。

そういう確認が、日常になっている島だ。

登山道は整備されているが、ぬかるみが多い。

雨上がりだったせいもあって、靴はすぐに泥まみれになった。

40分ほど歩くと視界が開けて、火口近くの荒涼とした景色が広がった。

硫黄のにおいがする。

風向きによっては目が痛くなるほど濃い。

ここは本当に生きている山だ。

頂上からは東シナ海が見える。

その青さと、荒れた火口の対比が忘れられない。

■ 新岳 住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町口永良部島 標高:626m 入山条件:噴火警戒レベル1のみ(気象庁サイトで要確認) 登山口〜山頂:約1時間30分 持参必須:雨具・泥汚れ対策の靴・マスク(硫黄対策) 入山料:無料
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03
湯向温泉|無料で、野趣あふれて、最高だ

湯向温泉|無料で、野趣あふれて、最高だ

島の北側にある湯向(ゆむぎ)地区。

そこに、無料で入れる温泉がある。

外観は小屋みたいな建物だ。

期待値を下げて中に入ると、湯船がひとつ。

シンプルすぎて笑った。

でも、お湯が本物だ。

硫黄泉で、少し白濁している。

源泉かけ流し、というか、ほぼ野湯に近い感覚だ。

泉温は45度前後で、最初は熱くて入れないくらいだ。

地元のおじいさんが水でうめながら「ゆっくり入りなよ」と言ってくれた。

窓の外には木々が茂っていて、

湯気とともに島の空気が入ってくる。

観光地化されていない温泉というのは、こういうものだ。

登山の後に立ち寄ったのだが、

泥だらけの靴と疲れた脚が、じわじわとほぐれていった。

料金は無料。

そのことに、むしろ申し訳なくなった。

■ 湯向温泉 住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町口永良部島湯向 料金:無料 営業時間:6:00〜21:00ごろ(清掃状況により変動あり) 泉質:硫黄泉(白濁) シャンプー・石けん:持参推奨 ※地元住民との共同利用のため、マナーを守って利用すること
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モデルコース

Day Trip ※日帰りはフェリーの時間上ほぼ不可。屋久島からの高速船チャーターなど特殊手配が必要なため、基本的に宿泊前提の島。
1 Night 1日目:午後便で到着→港で買い出し→宿チェックイン→湯向温泉で疲れを癒す。2日目:早朝に新岳登山(警戒レベル要確認)→下山後に湯向温泉で〆→午後便フェリーで出発。
Travel Tips 島内に宿は数軒のみ。 予約は早めに。 キャンセルは欠航(年間60日以上)でも発生するため、宿との連絡手段を確認しておくこと。 現金しか使えない場面が多い。 ATMは島にないため、屋久島か鹿児島で準備を。

口永良部島への行き方

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Access Time
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枕崎港


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