空が、やたら広い。 車を走らせると、どこまでも続く草原と山並みが窓の外に広がった。 久住高原は、九州にいながら「高原」という言葉の意味を体ごと教えてくれる場所だ。 秋になると、それがさらに色を帯びる。 コスモス、霧、温泉の湯気。 せわしい日常をいったん置いてくる価値がある。
久住高原のおすすめスポット
久住高原コスモス|風に揺れる500万本と、抜けるような青空
10月上旬、午前9時ごろに着いた。
すでに家族連れが何組かいたけれど、それでも静かだ。
見渡すかぎりのコスモス畑。
白・ピンク・薄紫が風に揺れる様子は、写真で見るより実際の方が断然いい。
花の向こうに久住山がどかんと見える。
その構図がずるい。
無料で入れるのも信じられない。
駐車場から歩いて3分ほど。
アクセスがいいわりに、人が多すぎない。
光が柔らかい午前中に来ることをすすめたい。
午後になると逆光になって、山の稜線が霞んで見える。
晴れた日の朝イチ、それだけで全然違う体験になる。
花の見ごろは9月下旬〜10月中旬が目安。
年によって前後するので、SNSで直前に確認した方がいい。
九重夢大吊橋|足元がスカスカで、笑いが出た
橋の長さは173m、高さは173m。
どっちも同じ数字なのが、なぜか頭に残っている。
渡り始めた瞬間、足元が格子状で下が丸見えだとわかった。
思わず「あ、見える」と声が出た。
怖いというより、笑えてくる感覚。
風が強い日だったので揺れた。
それがまた怖い。
橋の中央から見る渓谷は圧巻だ。
紅葉シーズンは真っ赤に染まった山が両側に広がる。
10月下旬〜11月上旬がピーク。
その時期に来ると、橋から眺める景色の密度がまるで違う。
入場料は大人500円。
高いと思っていたが、渡り終えたあとに「安かった」。
橋の前後に小さな売店が並んでいて、温泉まんじゅうを買って食べた。
並ぶ時間は平日で10〜15分ほど。
休日は1時間待ちになることもある。
長者原|硫黄のにおいと、湿原の静けさ
車を降りたとき、まず硫黄のにおいがした。
ここが九重連山の登山口であり、タデ原湿原の入口でもある。
遊歩道を歩くと、背の低い草と水の流れがずっと続く。
やたら静かだ。
風の音と鳥の声だけ。
観光地というより、自然に入り込む感覚に近い。
湿原の木道は整備されていて歩きやすい。
長靴でなくてもよかったが、スニーカーは必須だ。
歩いて1周40〜50分ほど。
途中にベンチがいくつかあって、座って山を眺めた。
登山をしない人でも、この景色は十分すぎる。
長者原ビジターセンターが入口にあって、湿原の生き物や植物の説明が丁寧だ。
無料で入れる。
時間があれば寄る価値がある。
周辺にある「長者原ヘルスセンター」では日帰り入浴もできる。
疲れた足に、硫黄泉が染みた。
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久住高原への行き方
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