那覇から飛行機で約1時間。 なのに、降り立った瞬間、別の星に来たような感覚がある。 南大東島は、サトウキビ畑と断崖絶壁と、どこか懐かしい空気でできている。 ガイドブックに大きく載ることもない。 でもこの島を知った人は、必ずまた来たがる。 そういう場所だ。
那覇から飛行機で約55分、便数が少ない隆起珊瑚礁の孤島。南大東島はサトウキビ畑が碁盤目状に広がる小さな島で、農業と野球が島の暮らしを支えてきた。南大東空港を降りた瞬間から亜熱帯の熱気と緑の畑が迫る。バリハイ農場ではサトウキビを原料にしたラム酒を製造しており、島の基幹産業を間近で知ることができます。ボスウェルスタジアムは独立リーグの試合が行われる野球場で、砂埃とともに繰り広げられる熱戦は本物だ。東京・大阪・福岡からはいずれも約3時間。碁盤目の畑と白球の島。
南大東島のおすすめスポット
南大東空港|小屋みたいな空港で、旅が始まる
那覇空港からRAC(琉球エアーコミューター)に乗って約55分。
機体はプロペラ機。定員は小さく、揺れる。
そして着いた空港が、これまた小さい。
ターンテーブルなんてない。
荷物はスタッフが手で運んでくる。
それを見て、思わず笑ってしまった。
建物はこぢんまりしていて、待合室にはおばあが座っている。
「どこから来たの?」って普通に話しかけてくる。
そういう空港だ。
外に出ると、目の前にサトウキビ畑が広がっている。
空が広い。
風が塩っぽい。
レンタカーは1日3,000円前後から借りられる。
島は一周約20kmなので、半日あれば全部回れる。
でも急いで回るのはもったいない。
そう気づくのは、だいたい着いてからしばらくしてからだ。
ボスウェルスタジアム|サトウキビ畑の真ん中に、野球場があった
島を走っていたら、急に現れた。
サトウキビ畑の向こうに、照明塔。
なんだこれ、と思ってそのまま車を止めた。
ボスウェルスタジアム。
南大東島は、プロ野球のキャンプ地として知られている。
読売ジャイアンツが長年この島でキャンプを張っている。
その縁でできたのが、この本格的な野球場だ。
人口1,000人ちょっとの島に、なぜこれほどの施設があるのか。
スタンドに座ってみた。
フィールドは整備されていて、静かで、誰もいない。
風の音だけがしている。
遠くにサトウキビが揺れている。
こんな景色の中で野球を見たら、どんな感じだろう。
2月のキャンプシーズンには選手の姿が見られることもある。
オフシーズンでも、スタンドからの眺めがなんとも言えない。
島の静けさと、スポーツ施設のアンバランスさ。
それがこの場所の面白さだ。
バリハイ農場|ラム酒と、サトウキビと、島の時間
南大東島はサトウキビの島だ。
畑だらけ、というより、畑しかない、という感じ。
バリハイ農場は、そのサトウキビを使ったラム酒の蒸留所だ。
見学できると聞いて行ってみた。
スタッフのおじさんが丁寧に説明してくれた。
サトウキビを絞って、発酵させて、蒸留する。
その工程を目の前で見せてもらえる。
試飲もできる。
島産のラム酒は、どこか甘くて、でもすっきりしている。
普段ラムをそんなに飲まないのに、1本買って帰った。
農場の周囲はサトウキビ畑が続いている。
収穫期(12〜3月ごろ)には機械が動いていて、島中が甘い匂いになる。
そのタイミングに来ると、また違う顔が見える。
観光地っぽい演出はほぼゼロ。
でもその素朴さが、南大東島らしかった。
ラム酒1本 1,800円前後から。お土産に最適だ。
モデルコース
南大東島への行き方
📍 Googleマップで見る →宿数が少ないため早めの予約を。
那覇を拠点に南大東島へ日帰り・宿泊の旅も便利です