南大隅の風景
鹿児島県

南大隅

自然

Photo by Hashi photo / Wikimedia Commons (CC BY 3.0)

温泉自然と過ごす1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け友達と海を眺める

鹿児島市内から車で2時間以上。 フェリーを乗り継いで、さらに山道を走る。 そこまでしてたどり着く場所が、南大隅にある。 本土最南端の岬。 対岸に浮かぶ開聞岳のシルエット。 誰もいない温泉。 「遠い」という事実が、この旅を特別にする。

鹿児島県南大隅町の最南端、佐多岬は本土最南端の地として知られ、眼前に広がる太平洋の青さは息を呑むほど鮮烈だ。断崖に吹きつける潮風が肌を刺し、遠く薩摩半島の彼方には開聞岳の端整な円錐形が海上に浮かぶように見える。岬から北へ戻れば、根占温泉の湯が待ち構えている。無色透明のやや塩辛い泉質で、波音を聞きながら浸かる露天の湯は旅の疲れを芯から溶かす。大隅半島の先端に広がるこの地域は、観光化されすぎない野性的な自然が今も色濃く残る場所だ。

Best Season
10〜11月と3〜4月がいい。 真夏は湿度が高く、遊歩道もきつい。 冬は快晴の日に開聞岳がもっとも鮮明に見える。 台風シーズン前後は道路通行止めに注意。
Stay
1泊おすすめ
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南大隅のおすすめスポット

01
佐多岬|ここより南に、本土はない

佐多岬|ここより南に、本土はない

駐車場から遊歩道を20分ほど歩く。

舗装はされているが、けっこう急だ。

両脇は亜熱帯の植生。

ソテツが普通に生えている。

「ここ、本当に日本か」と何度も思った。

展望台に出た瞬間、息が止まる。

視界いっぱいに広がる太平洋。

種子島と屋久島が、雲の下にうっすら見える。

風が強くて、声を出しても飛んでいく。

北緯31度、本土最南端。

標識の前で写真を撮る人は多い。

でも本当は、その先の海を、しばらく黙って見てほしい。

夕方16時以降は駐車場が閉まる。

時間には余裕を持って来ること。

入場料は無料になったが、駐車場代300円がかかる。

遊歩道は濡れると滑るので、スニーカー必須だ。

■ 佐多岬 住所:鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠417 駐車場:300円 遊歩道入口〜展望台:徒歩約20分 営業時間:8:00〜16:00(駐車場閉門時間) 定休日:なし
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02
根占温泉|誰もいない、海を見ながら浸かる朝

根占温泉|誰もいない、海を見ながら浸かる朝

朝8時に行ったら、先客がいない。

ほぼ貸し切り状態で、1時間いた。

根占温泉は、錦江湾に面した小さな温泉施設だ。

内湯から海が見える。

湯温は42度くらい。

ぬるっとしたアルカリ性の湯が、肌に残る感じがする。

窓の外に開聞岳が見える。

薩摩半島の先端に立つあの山が、

対岸からこんなにくっきり見えるとは思っていない。

入浴料は200円。

地元のおじさんたちが普通に使う施設だ。

シャンプーやボディソープは備え付けがない。

持参するか、フロントで購入できる。

観光客向けにきれいに整えられた温泉ではない。

それがいい。

地元の日常に、少しだけ混ぜてもらえる感覚がある。

■ 根占温泉(神川温泉) 住所:鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北945-1 入浴料:大人200円 営業時間:7:00〜21:00 定休日:不定休(要確認) シャンプー等:持参推奨
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03

対岸の開聞岳|薩摩富士は、離れて見るほど美しい

開聞岳には登ったことがある。

でも、南大隅から見る開聞岳は別物だ。

錦江湾を挟んで、距離にして約30キロ。

海の上に、円錐形の山がぽんと浮いている。

佐多岬の遊歩道からも見える。

根占温泉の窓からも見える。

宿の縁側からも、朝起きると見える。

天気によって表情がまったく違う。

快晴の日は稜線がくっきりして、息をのむほど端整だ。

曇りの日は雲をまとって、神話の山みたいになる。

どのアングルが好きかと聞かれたら、

根占の海岸線から夕方に見る姿、と答える。

オレンジの光に染まった湾の奥に、

影絵みたいな開聞岳が立っている。

5分ほど、ぼんやり見続けている。

カメラを出すのを忘れるくらい、きれいだ。

■ 開聞岳展望スポット(南大隅・根占エリア) 住所:鹿児島県肝属郡南大隅町根占周辺(海岸沿い各所) 入場料:無料 駐車場:海岸沿いに数カ所あり(無料) ベストタイム:夕方16〜17時ごろ
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モデルコース

Day Trip 8:00 根占温泉→10:00 海岸線ドライブ(開聞岳ビュー)→12:00 地元食堂でランチ→13:30 佐多岬遊歩道→15:30 駐車場閉門前に出発。鹿児島市内まで約2時間。
1 Night 1日目:根占温泉(朝風呂)→海岸線ドライブ→佐多岬(午後)→根占の宿泊施設に投宿。2日目:早朝の錦江湾で開聞岳を眺める→ゆっくり朝食→フェリーで対岸へ渡り開聞岳登山、または指宿へ。
Travel Tips スマホの電波は山道に入ると途切れる。 オフラインマップを事前にダウンロードしておくこと。 ガソリンスタンドは根占に1軒。 半島の先では給油できないと思った方がいい。 食事処は少ないので、昼食は早めに確保する。

南大隅への行き方

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