瀬戸内の光が、ここだけ違う気がした。 香川県の西端、三豊。 名前を聞いても、ピンとこない人が多いだ。 でも一度行くと、もう一度行きたくなる場所だ。 海と山が近くて、人が少なくて、空気がやわらかい。 そういう場所が、まだ日本に残っている。
香川県西部に位置する三豊市は、瀬戸内海に面した自然豊かな観光エリアだ。鉄道の玄関口は詫間駅で、高松から約1時間。現地の移動にはレンタカーが必須となる。主役は父母ヶ浜で、干潮の夕刻に砂浜へ薄く水が張り、空と雲が足元に映り込む。干潮前後1時間が見頃のため、訪問前に潮見表の確認を。紫雲出山は標高352メートル。山頂から瀬戸内海の島々を見渡せる。荘内半島の岬道を進めば、半島先端から刻々と色を変える海の眺望が待っている。光の加減次第で表情を変える浜辺。
三豊のおすすめスポット
父母ヶ浜|干潮の30分だけ、海が鏡になる
「ウユニ塩湖みたい」という言葉を、最初は信じていない。
でも実際に立ってみて、納得した。
干潮の時間に合わせて行くのが絶対条件。
その日の干潮は17時14分だ。
15分前に砂浜に出たら、すでに人がちらほらいた。
みんなスマホを構えて、静かに待っている。
波が引いて、水が薄く広がった瞬間、空が足元に現れた。
雲の形まで映る。
夕焼けが入り始めたら、もう言葉が出ない。
撮影スポットとして有名だけど、人があふれるほどではない。
インスタ映えとかじゃなくて、純粋に「きれいだ」と思える場所だ。
砂浜を裸足で歩いて、水に入って、濡れた。
それが正解だ。
シーズンは春から秋。
干潮時刻は事前に調べていくこと。
紫雲出山|山頂に雲が流れてくる、あの静けさ
標高352メートル。
低い山のはずなのに、山頂からの眺めが異常だ。
瀬戸内海の島々が、霞の中に浮かんでいる。
晴れているのに、遠くは少し霞んでいる。
あの独特の「瀬戸内の空気」がここにある。
車で8合目あたりまで上がれる。
そこから山頂まで歩いて15分ほど。
道は整備されていて、きつくはない。
春は桜が有名で、シーズン中は混む。
でも平日の午前中、桜が終わった後に行ったら、人が3組しかいない。
ベンチに座って、30分ぼんやりしている。
売店で瀬戸内レモンのソフトクリームを買った。
400円。
それを食べながら海を見る時間が、旅の中でいちばん好きな時間になった。
夕方に行くと、島影がシルエットになってまたきれい。
時間が許すなら2回行ってもいい場所だ。
荘内半島|地図の端っこに、こんな海があった
三豊に来て、半島の先端まで行く人は少ない。
でも行ってほしい。
本当に行ってほしい場所だ。
荘内半島は、父母ヶ浜のすぐ南に伸びる半島。
くねくねした道を走ると、突然、海が開ける。
とくに「浦島太郎伝説」が残る竹生島方面の眺めが良かった。
人がいない。
波の音しかしない。
崖の上から見る海の色が、青を通り越して緑に近い。
半島をぐるっと一周するドライブが最高だ。
距離にして約15キロ、時間は40分くらい。
途中で車を停めて、海を眺める場所が何箇所もある。
カフェや売店はほぼない。
飲み物は事前に買っておくこと。
整備されていない分、手つかずの海がある。
観光地化されていない場所が好きな人に、強くすすめたい。
ここは本物の三豊だ。
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三豊への行き方
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