宮ノ下の風景
神奈川県

宮ノ下

温泉歴史

冬の箱根は、空気が違う。 澄んでいて、少し痛くて、どこか静かだ。 宮ノ下に降り立ったとき、そう感じた。 温泉の湯気と、古い建物と、山の冷たさが混ざり合う場所。 観光地というより、時間がゆっくり流れる「場所」に近い。 ここに来ると、なぜかほっとする。

Best Season 冬(12〜2月)がいちばん好きだ。 人が少なく、空気が澄んでいる。 温泉の効果が体でわかる季節でもある。 紅葉後の枯れ木の景色も、悪くない。

宮ノ下のおすすめスポット

01

富士屋ホテル|140年前から、ここに立っている

正直、外観を見た瞬間に声が出た。

1878年創業。

ジョン・レノンも泊まった宿だという。

そういう話を聞いても「ふーん」で終わることが多いのに、

ここは違った。

玄関を入ると、天井が高い。

廊下に木の軋む音がする。

エレベーターが、妙に遅い。

その遅さが、なぜか心地よかった。

ランチだけの利用でも予約できる。

「花御膳」は3,500円前後。

ダイニング「ザ・フジヤ」の空間で食べると、

値段以上のものを受け取った気がした。

冬のホテルは特にいい。

観光客が少ない分、スタッフと少し話せた。

「昔はここで楽団が演奏していたんです」と教えてくれた。

それを聞いて、もう一度ロビーを見回した。

想像力がふくらむ場所だ。

■ 富士屋ホテル 住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359 宿泊:1泊2名1室あたり約38,000円〜 ランチ営業:11:30〜14:00(要予約) TEL:0460-82-2211
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02

宮ノ下温泉|42度の湯に、冬が溶けていく

宮ノ下の温泉は、主張しない。

硫黄の臭いも、白濁した色もない。

無色透明で、さらっとしている。

でも、上がったあとが違う。

体の芯から温かくて、翌朝も温かい。

泉質はナトリウム・カルシウム塩化物温泉。

肌に薄い膜が張るような感覚があった。

冬に来ると、その効果が体でわかる気がする。

ホテル以外でも日帰り入浴できる施設がいくつかある。

「太閤湯」は地元の人が多く使う昔ながらの湯。

料金は500円ほど。

タオルを持参すると助かる。

夕方5時ごろに入るのがおすすめだ。

山に日が沈んで、空気がぐっと冷える時間。

その冷たさのなかで湯に浸かると、

「ここまで来た甲斐があった」と素直に思えた。

温泉って、結局これだ。

なにかを解放する感覚。

■ 宮ノ下温泉(日帰り入浴) 泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物温泉 代表施設:太閤湯(宮ノ下温泉街内) 料金:500円前後(施設により異なる) 営業時間:各施設に要確認
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03

箱根登山鉄道|のろのろと、山を登っていく

小田原から乗って、40分。

この電車が好きだ。

急勾配をゆっくり登る。

スイッチバックで向きを変える。

窓が曇る。

それでも外を見たくて、手で拭く。

宮ノ下駅に停まる時間は30秒ほどだ。

でもその30秒で、景色が変わっている。

冬は紅葉が終わり、枝だけになった木が並ぶ。

その透け感が、かえって山の輪郭を見せてくれる。

夏には気づかなかった景色だ。

宮ノ下駅は無人駅に近い。

ホームに降りると静かで、電車の音が遠ざかっていくのを聞いた。

「来たな」と思う瞬間だ。

乗車は Suica 対応。

小田原〜宮ノ下は大人560円。

混雑する週末を避け、平日に乗ると、

シートに座って窓を独占できる。

その贅沢が、旅の始まりになる。

■ 箱根登山鉄道 小田原駅〜宮ノ下駅:約40分 運賃:小田原〜宮ノ下 大人560円 Suica・PASMO対応 宮ノ下駅:箱根登山鉄道 箱根湯本方面より3駅目
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モデルコース

Day Trip 9:00 小田原発の箱根登山鉄道に乗る→10:00 宮ノ下駅着・富士屋ホテルを見学→12:00 ランチ(ザ・フジヤ)→14:00 温泉街散策→15:30 日帰り入浴→17:00 帰路
1 Night 1日目:午後に宮ノ下入り→チェックイン後、夕方の温泉→富士屋ホテル宿泊/2日目:朝の静かな温泉街を散歩→ホテルの朝食でゆっくり→10:00チェックアウト→強羅・大涌谷方面へ移動
Travel Tips 宮ノ下は駐車場が少ない。 車より電車が断然ラク。 週末の富士屋ホテルのランチは混む。 予約は2週間前が目安。 タオルとサンダルを持参すると日帰り湯がスムーズ。 宮ノ下駅から温泉街まで徒歩5分ほどだが、坂がある。

宮ノ下への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約1時間20分
水戸から 約2時間5分
前橋から 約2時間20分
高崎から 約2時間20分
甲府から 約2時間50分
鉄道 宮ノ下駅へ

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