東京から電車で約90分。 そこに、こんな景色が残っている。 荒川が削り続けた岩の大地。 冷たい水音と、風の匂い。 「埼玉にこんな場所があるのか」と、 正直、舐めていた自分を反省した。 長瀞は、来た人間をちゃんと驚かせてくれる。
長瀞のおすすめスポット
長瀞岩畳|足の下に、1億年が眠っている
川沿いに降りると、いきなり視界が開ける。
岩が、ずっと続いている。
畳を敷き詰めたみたいに、整然と。
でもよく見ると、地層がぐにゃりと曲がっている。
これが「結晶片岩」。
約1億年前に海底でできた岩が、隆起してここにある。
そう聞いて、もう一度足元を見た。
全然、違って見える。
岩の上を歩くと、表面がざらっとしている。
滑りにくいし、意外と歩きやすい。
川のすぐ縁まで行くと、水の透明度に息を呑む。
青というより、深い緑。
光の角度で色が変わる。
午前中、特に9時台に来ると人が少ない。
岩畳の上でぼーっと座っていると、
時間の感覚がおかしくなってくる。
ここはそういう場所だ。
宝登山神社|山の空気ごと、ご利益をもらう
長瀞駅から歩いて約10分。
鳥居をくぐった瞬間、空気が変わった。
気のせいかと思ったけど、気のせいじゃない。
木が多くて、日差しが遮られて、ひんやりとしている。
創建は約1900年前。
社殿の彫刻が、とにかく細かい。
龍、鳳凰、花鳥。
赤と金で埋め尽くされているのに、うるさくない。
不思議なバランスだ。
ロープウェイに乗れば山頂まで約5分、片道450円。
上に出たら、秩父の山並みが広がっている。
2月には蝋梅が咲き乱れる。
その時期に来た人が「天国みたいだった」と言っていた理由が、今なら少しわかる。
御朱印は境内の授与所で。
初穂料は500円だ。
書いてくれた文字が、力強くてきれいだ。
ライン下り|怖いより、気持ちいいが先に来た
正直、舟に乗るまでは半信半疑だ。
「ライン下りって、ただの川下りでしょ」。
ちがった。
乗り場は3か所あって、上流から全部乗ると約6km、40分くらい。
スタートして数分で、岩場が迫ってくる。
水しぶきが顔にかかる。
冷たい。
船頭さんが竿一本で岩をかわしていく。
あの操船、普通にすごい技術だ。
急流では思わず声が出た。
隣のおじさんも叫んでいた。
流れが穏やかになると、また岩畳の景色が両側に広がる。
その静と動の繰り返しが、飽きない。
料金は乗る区間によって変わる。
全区間で大人2,200円。
濡れることは確定なので、サンダルで来るのが正解だ。
着替えも持ってくること。
これは本当に、乗った方がいい。
モデルコース
長瀞への行き方
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