成田といえば空港。 そう思っていた時期が、長かった。 でも一度だけ、乗り継ぎ待ちで街に出てみた。 そこに広がっていたのは、1000年以上続く参道と、 醤油と鰻の匂いが混ざった、妙に落ち着く路地だ。 空港から電車でたった10分。 こんな場所が、すぐそこにあったのか。
成田のおすすめスポット
成田山新勝寺|石段を上るたびに、時代が変わっていく
仁王門をくぐった瞬間、空気が変わった。
観光地のざわめきが、すっと引く感じ。
創建は940年。
1000年以上、同じ場所で人を迎えてきた場所だと、足が自然と止まる。
大本堂の前には、常に線香の煙が漂っている。
参拝客は老若男女、国籍もばらばら。
それぞれ、それぞれの事情を持って来ている。
そういう場所だと、じわじわ分かってくる。
三重塔は高さ約25m。
光線の具合で、朱色が驚くほど鮮やかに見える時間がある。
午前10時前後が、特に美しかった。
敷地はかなり広い。
全部歩くと1時間以上かかる。
焦らず、ゆっくり歩く場所だ。
成田山表参道|800mに、食と歴史が詰まっている
駅から新勝寺まで続く表参道は、約800m。
この道が、成田の本番だ。
両側に並ぶのは、江戸時代から続く老舗と、新しい土産物屋が入り混じった店並み。
統一感がない、でもそれがいい。
鰻屋の数が異様に多い。
成田は「鰻の街」でもある。
老舗の「川豊本店」では、店先で職人が鰻を捌いている。
その手さばきを、道行く人がじっと見ている光景が面白い。
鰻重は並でも2,600円前後。
安くはない。でも、この参道で食べる鰻には、値段以上の何かがある。
漬物屋の試食を断りながら歩くのも、
なぜか旅の一部になっている。
羊羹、醤油せんべい、なめこの佃煮。
成田の食は、素朴で、正直だ。
成田山公園|寺の奥に、こんな場所があるとは
新勝寺の境内を奥へ奥へと進むと、成田山公園に出る。
知らずに入ったので、正直驚いた。
面積は約165,000㎡。
東京ドーム3個分以上の広さだ。
池あり、滝あり、梅林あり。
寺の付属施設とは思えないスケール感がある。
3つの池を繋ぐ遊歩道を歩いた。
平日の午後、人は少ない。
風の音と、水の音だけが聞こえる時間があった。
都市の近くで、こういう静けさに出会えると、少し得した気分になる。
春は梅と桜が重なる時期がある。
3月中旬から4月上旬。
その時期に来た人が羨ましいと、夏に訪れながら思った。
入園は無料。
参拝の後、時間があれば必ず立ち寄る価値がある。
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成田への行き方
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