橋を渡る前から、すでに鳴門は始まっている。 淡路島を抜けて、大鳴門橋が見えてきた瞬間。 海の色が変わった気がした。 あの渦は、潮の満ち引きが生む自然の暴力だ。 穏やかな観光地じゃない。 それを知っていても、また来たくなる場所だ。
鳴門のおすすめスポット
渦の道|足元45メートル下、海が生きている
大鳴門橋の橋桁の中を歩く。
そんな場所があるとは思わない。
入場料は510円。
エレベーターで降りて、遊歩道を進む。
全長450メートル。
歩くたびに、橋が微妙に揺れる。
ガラス張りの床が何カ所かある。
最初は端を歩いた。
怖いのに、引き寄せられる。
足元に見えるのは、渦潮本体ではない。
海流のぶつかり合い。
でも十分すぎるくらい、海が荒れている。
干潮から満潮に変わる前後が狙い目だ。
大潮の時間帯に合わせて行った。
渦の直径が大きいもので20メートルになるらしい。
その日はちょうどいいタイミングだ。
橋の上の風は強い。
上着を持っていって正解だ。
所要時間は30〜40分もあれば十分。
でも、時間を忘れて眺めている。
鳴門の渦潮|船で近づいて、初めてわかる本気
橋の上から眺めるのと、船で近づくのは全然違う。
観潮船「わんだーなると」に乗った。
所要時間は約30分、料金は1700円。
大型船なので揺れは少ない。
でも渦潮に近づくにつれて、海の音が変わった。
ゴォ、という低い音。
波の立て方が普通じゃない。
渦が生まれる瞬間を見た。
ぐるっと巻いて、消えて、また生まれる。
自然がこれをやっているのかと思うと、少し怖くなった。
大潮の日は特にすごい。
事前に潮見表を確認して、スケジュールを組んだ。
干潮・満潮の前後1時間が見頃だ。
小型の水中観潮船「アクアエディ」もあった。
ガラス越しに水中から渦を見る仕組みらしい。
次来たときは乗ってみようと思っている。
春から秋は観光客が多い。
早めに乗り場に並ぶのが正解だ。
大塚国際美術館|本物じゃないのに、息が止まった
陶板複製と聞いて、最初は少し舐めている。
それは間違いだ。
システィーナ礼拝堂が、そのまま再現されている。
床から天井まで、全部。
ミケランジェロの「最後の審判」が目の前にある。
声が出ない。
館内の作品数は1000点以上。
古代から現代まで、世界中の名画が並ぶ。
入場料は3,300円と高い。
でも、全部見ようとすると半日では足りない。
実際に3時間半いた。
それでも駆け足だ。
特によかったのは、ゴッホの「ひまわり」の展示。
世界に7点あるうちの複数バージョンを並べている。
これは本物では絶対に見られない比較だ。
モネの「大睡蓮」も圧巻だ。
実物大の展示室に入ると、四方を睡蓮に囲まれる。
レストランも充実している。
1,200円程度のランチセットで腹を満たして、また歩いた。
とにかく広い。
歩きやすい靴で来ることを強く勧める。