延岡は、派手じゃない。 新幹線も止まらない。 それでも、来てよかった。 山が近く、海も近く、川が街の真ん中を流れている。 歴史が石垣のあちこちに残っていて、誰もいない渓谷で水の音だけが聞こえる。 そういう旅が、好きな人には刺さる街だ。
延岡のおすすめスポット
延岡城跡|誰もいない石垣の上で、城下町を見下ろした
城跡に着いたのは、朝9時ごろだ。
観光客は誰もいない。
石段を上り始めると、すぐに息が切れる。
急だ。
でも、途中で振り返ると、延岡の街が広がっている。
五ヶ瀬川と大瀬川が交わる場所に、町が広がっている。
なるほど、ここに城を建てた理由がわかる。
天守台に立つと、風がびゅっと吹いた。
石垣だけが残っている。
天守は江戸時代に落雷で焼失したらしい。
だから余計に、想像が広がる。
ここに城があった。
城下に人が暮らしている。
300年以上前の話が、石の重さで伝わってくる。
「千人殺しの石垣」と呼ばれる場所がある。
巨大な石を積み上げた石垣で、攻め込んできた敵を何千人も退けたという伝説がある。
実際に見上げると、確かに圧倒される。
これは攻めたくない。
入場無料。
朝イチで来るのが正解だ。
北川渓谷|緑の深さが、予想を超えてきた
延岡市街から車で約40分。
北川渓谷に入った瞬間、空気が変わった。
ひんやりしている。
夏でも涼しい。
木が高くて、空が細くなる。
渓谷沿いの道を走ると、川の色が何度も変わる。
深いところは青みがかった緑。
浅いところは透明に近い。
こんな水の色、見たことない。
途中で車を止めて、川岸まで降りた。
誰もいない。
水に手を入れると、思ったより冷たくて声が出た。
遊歩道も整備されているが、ほとんど歩いている人がいない。
それが逆にいい。
自分だけの渓谷みたいな気分になれる。
紅葉の時期(11月上旬〜中旬)は別格らしい。
地元の人に聞いたら、「その時期は本当にきれいだから来たほうがいい」と言っている。
次は絶対に秋に来ようと決めた。
渓谷内に「熊野江」という小さな集落がある。
静かで、時間が止まったような場所だ。
道の駅 北川はゆま|渓谷の帰り、ここに寄らないのはもったいない
北川渓谷から戻る途中に、道の駅がある。
「道の駅 北川はゆま」。
小さな道の駅だ。
でも、並んでいるものが面白い。
地元の野菜が安い。
ほうれん草が1束80円だ。
トマト、ゆず、山菜。
季節によって顔が変わるんだ。
気になったのが「鮎の塩焼き」。
北川は鮎の産地で有名らしく、シーズン中は焼きたてが食べられる。
1匹400円。
外はパリッと、中はふっくらしている。
川魚が苦手な人でも食べられる。
テーブルが外にあって、川を見ながら食べた。
それだけで満足だ。
お土産コーナーには「延岡じゃこ天」や柚子系の加工品が並んでいた。
じゃこ天は宮崎南部から大分にかけての名物で、揚げたてを売っていることもある。
この日はちょうど揚げたてがあって、1枚150円で買った。
もちもちした食感が、思った以上によかった。
渓谷帰りにここで一息つくのが、北川エリアの正しい旅の終え方だ。
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