青森県

野辺地

歴史自然

青森の地図を眺めていると、陸奥湾の奥に小さな町がある。 野辺地。 読み方すら知らない。 でも、冬の防雪原林の写真を見た瞬間に、行くことを決めた。 港町の静けさと、歴史の重さと、黄色い菜の花が混在する場所。 派手さは何もない。 それが、かえってよかった。

Best Season 冬(12〜2月):雪の防雪原林と静かな港町。5月:横浜町の菜の花が一気に咲く。どちらも混雑はほぼない。

野辺地のおすすめスポット

01

野辺地防雪原林|日本最古の防雪林が、冬の光の中に立っている

明治時代に植えられた木々が、今も現役で風を防いでいる。

日本最古の防雪原林、と聞いても最初はピンとこない。

でも実際に足を踏み入れると、空気が変わった。

樹齢100年を超えるカラマツやスギが、隙間なく並んでいる。

幹の太さが尋常じゃない。

冬の午後2時、木漏れ日が雪面にうっすら落ちている。

国道4号線沿いにあって、駐車場から歩いて5分もかからない。

そんな場所にこれがある、という驚きがあった。

雪がない季節も悪くない。

でも、白と茶と緑だけの冬の色の中に立ったとき、

この林が「必要だった」理由を、体で感じた気がした。

誰もいない。

静かすぎて、自分の息だけが聞こえる。

■ 野辺地防雪原林 住所:青森県上北郡野辺地町野辺地(国道4号線沿い) 料金:無料 見学:自由(積雪時は足元注意) アクセス:JR野辺地駅から徒歩約15分
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02

常夜灯(野辺地港)|幕末から動かず、港を照らし続けている

1845年に建てられた常夜灯が、野辺地港の端に立っている。

幕末、ここは北前船の寄港地として栄えた。

その時代から、ずっとここにある。

高さは約3メートル。

石造りで、思ったより小ぶりだ。

でも近づくと、表面に刻まれた年号が目に入ってきて、足が止まった。

嘉永元年。

ペリーが来る5年前だ。

冬の港は人がほとんどいない。

風が強くて、耳が痛くなるくらい寒い。

陸奥湾がグレーに広がっていて、対岸の下北半島がうっすら見える。

誰かが毎晩ここに火を灯していた時代があった。

そのことを想像しながら、しばらく動けない。

駐車スペースは港の脇に2〜3台分ある。

観光地っぽい整備は何もない。

そのままの状態で、そこにある。

■ 常夜灯(野辺地港) 住所:青森県上北郡野辺地町野辺地(野辺地漁港内) 料金:無料 見学:自由 アクセス:JR野辺地駅から徒歩約10分 ※国の史跡に指定
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03

横浜町のなたね畑|菜の花と風車と、ここまで来た甲斐

野辺地から車で20分も走ると、横浜町に入る。

「横浜」と書いて「よこはま」と読む、青森の小さな町。

5月になると、国道279号線沿いが一面の黄色になる。

日本最大級の菜種産地、というのは後から知った事実で、

目の前の景色に言葉が追いつかない。

地平線まで続く黄色。

その向こうに陸奥湾。

さらに奥に下北半島の稜線。

風車も回っていて、なんだか現実感がない。

ただ、冬に来ると当然、菜の花はない。

それでも来た。

広大な畑の土が、冬の光でぼんやり輝いていて、

「春にはここが黄色になるのか」と想像するだけで、十分だ。

道の駅「よこはま」で菜種油を買って帰った。

500円ちょっとで買えるのに、使うたびに旅を思い出す。

■ 横浜町のなたね畑 住所:青森県上北郡横浜町(国道279号線沿い一帯) 料金:無料 見頃:5月上旬〜中旬 アクセス:野辺地駅から車で約20分 道の駅「よこはま」併設(菜種油・加工品販売あり)
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モデルコース

Day Trip 9:00 野辺地駅着 → 常夜灯(港を散歩)→ 防雪原林(30分)→ 車で横浜町へ → なたね畑と道の駅 → 15:00 野辺地駅発
1 Night 1日目:常夜灯・防雪原林をゆっくり歩く。夕食は地元の食堂で陸奥湾のホタテ。野辺地泊。2日目:朝の港を散歩 → 横浜町のなたね畑へ。道の駅で菜種油を買って帰路。
Travel Tips 冬に行くなら防寒は本気で。 港の風は体感温度が全然違う。 レンタカーがないと横浜町へのアクセスが厳しい。 野辺地駅前に1軒、レンタカー屋がある。 事前予約必須。

野辺地への行き方

ICカード利用可
Access Time
aomoriから 約30分
hakodateから 約2時間
東京から 約4時間
水戸から 約4時間45分
前橋から 約5時間
鉄道 野辺地駅へ

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