大船渡の風景
岩手県

大船渡

自然歴史

リアス式海岸の先端に、静かな港町がある。 東日本大震災から13年。 大船渡はまだ、傷を抱えながら、それでも前を向いている。 そういう場所に来ると、旅の意味が変わる。 観光じゃなくて、会いに来る感覚。 海の匂いと、人の温かさが混ざり合う町だ。

Best Season 花火目当てなら10月一択。 碁石海岸は5〜6月が緑と海の対比がきれい。 魚は秋のサンマ・カツオが最高だ。 冬は波が荒く、遊歩道が通行止めになることもある。

大船渡のおすすめスポット

01

碁石海岸|1億8千万年前の地層が、波に削られて今もそこにある

遊歩道に踏み込んだ瞬間、空気が変わった。

潮の匂いが濃くなって、波音が足元から来る感じ。

碁石海岸の名前の由来は、黒い小石。

砂浜に無数の黒い玉が転がっている。

ひとつ拾ってみると、ずっしり重い。

これが1億8千万年前の地層から来ていると聞いて、手の中の石がまったく別物に見える。

ハイライトは「穴通磯」。

岩に穴が空いていて、その向こうに海が見える。

波が高い日は、穴から潮が噴き上がる。

タイミングが合えば10メートル近く上がるらしい。

運よく見られた。

思わず声が出た。

遊歩道は全長約4キロ。

ゆっくり歩いて1時間半くらい。

途中に休憩できるベンチもある。

靴だけはちゃんとしたものを履いていくこと。

サンダルで来ている人がいたけど、明らかに後悔している。

■ 碁石海岸 住所:岩手県大船渡市末崎町大浜 入場料:無料 駐車場:あり(無料) アクセス:大船渡駅からバスで約20分、碁石海岸口下車徒歩5分 遊歩道:約4km・所要90分程度
地図で見る →
02

大船渡魚市場|朝5時の競り場に、三陸の本気が詰まっている

朝4時50分にホテルを出た。

まだ暗い。

港に近づくにつれて、エンジン音と人の声が聞こえてきた。

大船渡魚市場の一般向け見学は、事前申込みが必要。

地元の漁協に連絡して、案内してもらった。

競り場に入ると、床が濡れていて、魚の箱が山積みになっている。

サンマ、カツオ、サケ。

三陸で水揚げされたものが、そのまま並んでいる。

競りの声は思っていたより静かだ。

手のサインで値段が決まっていく。

5分も経たないうちに、大量の魚が次の場所へ運ばれていった。

速い。無駄がない。

見学後、近くの食堂で食べた朝定食が最高だ。

カツオの刺し身と、ご飯と、味噌汁で850円。

刺し身の色が、スーパーで見るものと全然違う。

赤というより、鮮やかな赤黒。

噛んだ瞬間に、あ、これだ。

■ 大船渡魚市場 住所:岩手県大船渡市大船渡町字砂子前7-8 見学:要事前申込み(大船渡市魚市場に問い合わせ) 見学可能時間:早朝5時前後(水揚げ状況による) TEL:0192-27-1111(大船渡市魚市場) ※休市日あり・事前確認必須
地図で見る →
03

三陸花火|海の上に咲く花火は、追悼と祝福が混ざっている

三陸花火競技大会は、毎年10月に大船渡で開かれる。

全国の花火師が腕を競う大会で、2019年から始まった。

震災後の復興を願って生まれたイベントだ。

会場は大船渡湾。

海に向かって花火が上がる。

リアス式の地形が音を反射させるから、胸に響く感覚が普通の花火と違う。

低く、重く、全身で受け止める感じ。

開始は18時半ごろ。

人出は約10万人。

小さな港町に、これだけの人が集まる。

早めに場所を取らないと、まともに見られない。

15時には現地にいた。

一番印象的だったのは、海面スレスレで開く花火。

水に光が映って、上下に広がる。

隣にいた地元のおじさんが「震災の年は真っ暗だった」とポツリと言った。

その言葉が、ずっと頭に残っている。

終演後の帰り道は混雑する。

1時間くらい動けないつもりで、食べ物と飲み物を持参するといい。

■ 三陸花火競技大会 開催:毎年10月中旬(年による変動あり) 会場:岩手県大船渡市 大船渡湾岸周辺 入場:エリアにより有料席あり(5,000円〜)・無料観覧エリアも設置 公式サイト:https://sanrikuhanabi.com ※シャトルバス運行あり・公共交通機関の利用推奨
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 5:00 魚市場で競り見学 → 6:00 港の食堂で朝食 → 9:00 碁石海岸をゆっくり歩く → 13:00 大船渡の市街地でランチ → 15:00 帰路へ
1 Night 【1日目】魚市場早朝見学 → 碁石海岸 → 大船渡の食堂でランチ → 温泉宿チェックイン → 夕食は地魚づくし 【2日目】朝の港散歩 → 震災伝承館で記録を知る → 帰路。10月なら花火大会を1日目夜に組み込む
Travel Tips レンタカーがあると動きやすい。 碁石海岸は午前中が光がきれい。 魚市場見学は1週間前までに申し込む。 三陸花火の有料席は2〜3ヶ月前に完売することが多い。 宿は少ないので早めに押さえること。

大船渡への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約3時間40分
水戸から 約4時間25分
前橋から 約4時間40分
高崎から 約4時間40分
甲府から 約5時間10分
鉄道 大船渡駅へ

大船渡の宿を探す

ビジネスホテルから旅館まで幅広い選択肢。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →