東京から新幹線で2時間ちょっと。 米沢に着いた瞬間、空気が変わる。 山に囲まれた盆地特有の、冷たくて澄んだ感じ。 上杉謙信を祀った神社があって、戦国の空気がまだ漂っていて、夜は温泉で芯まで温まれる。 そんな場所が、こんなに近くにあったのか。
置賜のおすすめスポット
米沢城跡|石垣の上で、400年前を想像する
城跡、と聞いて正直なめている。
天守閣もないし、石垣が残るくらいだろうと。
でも実際に足を踏み入れたら、違った。
松が江戸時代からそこにいるような顔をして立っていて、堀の水が静かに光を反射している。
広さは思ったより広い。
舞鶴公園として整備されていて、地元の人が犬と散歩している。
観光客より地元の人の方が多い感じ。
それがなんか、よかった。
春は桜の名所らしく、4月中旬には約250本の桜が咲き乱れるという。
訪れたのは11月。
枯れた葉が石畳に落ちていて、それはそれで静かで美しかった。
入場は無料。
観光っぽい場所に来た気分ゼロのまま、30分くらいぼーっと歩いている。
そういう時間が、旅に必要だったりする。
上杉神社|謙信公の気配が、まだここにある
米沢城跡のど真ん中に、上杉神社はある。
城跡を歩いていたら、自然にたどり着く感じ。
鳥居をくぐると、空気が締まった。
観光地のゆるさがなくて、ちゃんとした「神域」の感じ。
上杉謙信を祀っているのは知っていたけれど、実際に社殿の前に立つと、何かが違う。
1000円で購入した御朱印帳を片手に、少し背筋が伸びた。
境内には上杉鷹山の銅像もあって、「なせば成る」の人だ、と思ったら急に親しみが湧いた。
宝物殿「稽照殿」は大人500円。
謙信の甲冑や上杉家ゆかりの品が展示されていて、これが本物か、と黙ってしまう迫力だ。
所要時間は40〜60分くらい。
混んでいない時間を狙うなら、平日の午前中が静かでいい。
小野川温泉|夜、誰もいない露天風呂で空を見た
米沢市内から車で15分ほど。
山のほうに向かって走っていくと、急に温泉街が現れる。
小野川温泉は、小野小町が発見したという伝説がある古湯。
旅館が10軒ちょっと並ぶ、こじんまりした温泉地だ。
泊まったのは1泊2食付きで12,000円台の旅館。
部屋は古いけれど、掃除が行き届いていて気持ちよかった。
風呂は硫黄の香りがする乳白色のお湯。
温度は43度くらい。
じわじわ熱くて、10分浸かったら全身が赤くなった。
夜11時過ぎに露天風呂へ。
誰もいない。
星が、思っていたより多かった。
山形の星空はこんなものか、と少しぼーっと考えていたら、体が溶けそうになっている。
翌朝の「共同浴場・滝の湯」も忘れずに。
200円で入れる源泉かけ流し。
地元の人に混じって朝湯につかるのが、この旅一番の贅沢だ。
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