千葉県

大多喜

歴史自然街歩き

東京から特急で1時間ちょっと。 なのに、着いた瞬間に時代が変わる。 大多喜は、城下町の空気がそのまま残っている場所だ。 派手な観光地ではない。 でも、歩けば歩くほど、何かがじわじわと染み込んでくる。 そういう旅が、たまらなく好きだ。

Best Season 春(3月下旬〜4月)は沿線の菜の花と桜が圧巻。 秋(11月中旬〜12月初旬)の養老渓谷の紅葉は、平日でも混む。 夏は緑が深くて、渓谷の涼しさが気持ちいい。

大多喜のおすすめスポット

01

大多喜城|天守閣よりも、登る途中の空気が好きだ

本丸跡に建つ天守は、昭和50年に復元されたもの。

歴史的な「本物」を期待すると、少し肩透かしだ。

でも、そこじゃない。

城へ向かう石段を登りはじめた瞬間、静かさが変わった。

木々の隙間から光が落ちて、石畳が苔で濡れている。

入場料は200円。

その安さで、この空間に入れるのか。

天守の4階から見下ろすと、大多喜の町がそのまま広がる。

山と川と、古い屋根たち。

現代の建物がほとんど目に入らない。

どの角度から撮っても、絵になる景色だ。

本丸跡には薬草園もある。

ひっそりと、でも丁寧に手入れされている。

誰かが大事に守っている、というのが伝わってくる場所だ。

■ 大多喜城(千葉県立中央博物館大多喜城分館) 住所:千葉県夷隅郡大多喜町大多喜481 料金:一般200円、高校・大学生100円、中学生以下無料 営業時間:9:00〜16:30(入館は16:00まで) 休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始 アクセス:いすみ鉄道「大多喜駅」から徒歩15分
地図で見る →
02

養老渓谷|11月の紅葉より、滝への道が本番だ

養老渓谷、と聞くと「渓谷美」みたいな言葉が浮かぶ。

でも実際に歩くと、もっと体感的だ。

川沿いの遊歩道は、足元が濡れている箇所が多い。

11月の終わりに行ったが、葉がちょうど燃えている。

赤と橙と、少し残る緑。

その色が、川の水に映っている。

弘文洞跡まで歩いて約30分。

地図では近く見えるが、実際は結構な道のりだ。

運動靴じゃないと、後悔する。

粟又の滝に着いたとき、声が出た。

落差は9メートルほどと小さいが、横に広がる水のカーテンが美しい。

ずっと見ていられる。

観光バスで来る人も多いが、歩いて来た人だけが感じる達成感がある。

そこに来るまでの道が、すでに旅だ。

■ 養老渓谷(粟又の滝エリア) 住所:千葉県夷隅郡大多喜町粟又 料金:無料(一部駐車場有料・普通車500円〜) 遊歩道:通年開放(荒天時は注意) 紅葉見頃:11月中旬〜12月上旬 アクセス:小湊鐵道「養老渓谷駅」からバス約15分、またはタクシー
地図で見る →
03

小湊鐵道|列車を待つホームで、旅がはじまった気がした

五井駅から乗り込む小湊鐵道は、単線のワンマン列車だ。

車内は木の香りがする、というほどではない。

でも、なんとなく懐かしい。

窓が大きくて、景色がよく見える。

春は菜の花と桜が沿線を埋め尽くす。

その時期に乗ると、車内で誰かが声を上げる。

知らない人なのに、なんとなく笑顔になる。

上総中野駅ではいすみ鉄道と接続している。

乗り換えに数分しかない時もあるから、時刻表は必ず確認する。

養老渓谷駅のホームは、木造で古い。

待合室に石油ストーブが置いてある冬の朝。

そういう細部が、記憶に残る。

鉄道ファンじゃなくても乗ってほしい路線だ。

ただ乗っているだけで、何かが整っていく感覚がある。

その感覚が、旅に来た理由になったりする。

■ 小湊鐵道 起点:JR内房線「五井駅」(千葉県市原市) 終点:上総中野駅(千葉県夷隅郡大多喜町) 料金:五井〜養老渓谷 1,140円(2024年時点) 所要時間:約1時間20分 本数:1〜2時間に1本程度(時刻表の確認必須) 公式:https://www.kominato.co.jp/
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 五井駅9:00発→小湊鐵道で養老渓谷駅着10:20→粟又の滝まで遊歩道ハイク→大多喜駅へ移動→大多喜城と城下町散策→大多喜駅16:00発で帰路
1 Night 1日目:五井駅発→小湊鐵道で養老渓谷→遊歩道ハイク→温泉旅館で宿泊(養老渓谷温泉郷)。2日目:早朝の渓谷を再び散歩→大多喜へ移動→大多喜城→城下町でランチ→いすみ鉄道で大原駅へ抜けて帰路。移動に余白を持たせるのがコツ。
Travel Tips 小湊鐵道は本数が少ない。 時刻表を事前に印刷して持っていくと安心だ。 大多喜の城下町には古い商家が点在している。 マップを貰えば、街歩きの時間がぐっと楽しくなる。 養老渓谷の遊歩道は、サンダル厳禁。

大多喜への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約1時間40分
水戸から 約2時間25分
前橋から 約2時間40分
高崎から 約2時間40分
甲府から 約3時間10分
鉄道 大多喜駅へ

大多喜の宿を探す

近隣の温泉地や市街地に宿が集まる。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →