肱川沿いに立つ白い天守が、山の緑に映える。 大洲は、知る人ぞ知る城下町だ。 松山から特急で30分。 そのわずかな距離が、時代を変える。 江戸の空気が残る路地、川沿いの数寄屋建築、そして夜ごとライトアップされる城。 派手さはない。 でも、一度来たら忘れられない町になった。
大洲のおすすめスポット
大洲城|肱川の向こうに、白が浮かんでいた
城に近づくにつれ、首が自然と上を向く。
高さ19.15メートル。
木造復元天守としては、全国でも数少ない本格派だ。
2004年に復元されたとは思えないほど、木の質感がリアルだ。
天守内部の急な階段を上りきると、肱川の流れが一望できる。
山と川と城下町が、ひとつの絵のように収まっている。
こういう景色を見てしまうと、しばらく動けなくなる。
驚いたのは、城泊ができるということ。
1泊2名で100万円。
泊まれなくても、外から眺めるだけで十分すごい体験だ。
入場料は500円。
9時から17時まで。
観光客が少ない平日の午前中は、ほぼ独り占めできる。
臥龍山荘|川沿いに、こんな場所があったのか
肱川に突き出すように、建物が建っている。
ここが臥龍山荘。
明治期に地元の豪商・河内寅次郎が、20年かけて完成させた数寄屋建築だ。
庭に入った瞬間、空気が変わった。
川の音がすぐそこに聞こえる。
紅葉の季節に訪れたこともあり、縁側から見える赤と黄が、川面に反射している。
「不老庵」と呼ばれる茶室は、崖の上に張り出している。
下を覗くと川が流れている。
よくこんな場所に建てた。
職人へのこだわりが、隅々まで感じられる。
拝観料は550円。
9時から17時まで。
ガイドさんの説明を聞きながら回ると、建築の意図がわかって面白い。
所要時間は40分ほどあれば十分だ。
おはなはん通り|時間が止まっているような路地だ
白壁と土蔵が続く、細い路地。
1966年のNHK朝ドラ「おはなはん」のロケ地として使われた場所だ。
ドラマを知らなくても、この通りの空気は別物だ。
観光地化されすぎていない。
そこがよかった。
土産物屋があるわけでもなく、ただ古い町並みが続いている。
歩く人も少なく、石畳の音だけが響いている。
通りの長さは200メートルほど。
すぐ歩き終わる。
でも何度か往復した。
路地の角度によって、白壁の表情が変わるから。
朝9時ごろに訪れると、地元のおばあさんが掃き掃除をしている。
声をかけたら、快く話してくれた。
こういう出会いが、街歩きの醍醐味だ。
入場無料。
散策は自由にできる。
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