岩手県

陸前高田

自然歴史

三陸の風は、思ったより冷たかった。 海が見える。松原があった場所が見える。 でも、あの日以前の景色は、もうどこにもない。 陸前高田は、悲しみを隠さない町だ。 それでも、ここに来てよかった。 何かを知りたい人、忘れたくない人に、この町は正直に語りかけてくる。

Best Season 5〜9月が歩きやすい。 夏は砂浜も明るく、松の緑が鮮やか。 冬の三陸の風は厳しいが、人が少なく、静かに向き合える時間がある。

陸前高田のおすすめスポット

01

奇跡の一本松|風の中に、ただ、立っている

防潮堤の向こうに、それは見える。

たった一本。

津波が来る前、この場所には約7万本の松があった。

すべて流された。

その中で、1本だけ残る。

近づくと、想像より細い。

高さは約27メートル。

でも幹には、あの日の痕跡がない。

もともとの松は枯れていて、今立っているのはモニュメントとして復元されたものだ。

それを知った瞬間、少し複雑な気持ちになった。

本物じゃないのか、と。

でも、風の中に立ち続けるその姿を見ていたら、そんな気持ちは消えた。

「残す」という意志が、この一本松には宿っている。

観光地っぽい写真を撮ろうとしたけれど、なんとなくシャッターを押せない。

しばらく、ただ見ている。

■ 奇跡の一本松 住所:岩手県陸前高田市気仙町土手影 入場料:無料 見学:終日可 アクセス:BRT陸前高田駅から徒歩約20分、または車で約5分
地図で見る →
02

東日本大震災津波伝承館|数字が、痛かった

2019年にオープンした施設だ。

入館料は無料。

それだけで、この場所の覚悟がわかる気がした。

館内に入ると、まず映像が始まる。

音が、大きい。

逃げる人たちの声。

水が来る映像。

隣に座っていた60代くらいの男性が、途中で下を向いた。

展示は、数字が多い。

死者・行方不明者、1万8千人以上。

陸前高田市だけで、1,757人。

数字なのに、重かった。

パネルだけじゃなく、当時の生活用品や証言映像もある。

子どもの靴が展示されている。

小さかった。

1時間半いた。

全部は見られない。

また来よう。

■ 東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル) 住所:岩手県陸前高田市気仙町字土手影180番地 入館料:無料 開館時間:9:00〜17:00(最終入館16:30) 休館日:年末年始(12月29日〜1月3日) アクセス:BRT陸前高田駅から徒歩約15分
地図で見る →
03

高田松原|ここに、7万本の松があった

今の高田松原は、再生途中だ。

砂浜が戻り、若い松が植えられている。

背丈はまだ低い。

ひざ丈くらいの松が、整然と並んでいた。

海風が、素直に通ってくる。

遮るものが、まだない。

昔の写真を見ると、鬱蒼とした松林が続いている。

あの景色が戻るのは、何十年後だろう。

砂浜に出ると、波の音がした。

海は穏やかだ。

怖くない。

ただ、静かだ。

BRTの駅から歩いて20分ほど。

途中の道はまっすぐで、広い。

再整備された土地の広さが、逆に喪失の大きさを教えてくれる。

何もなくなったからこそ、遠くまで見える。

それが、今の高田松原だ。

■ 高田松原 住所:岩手県陸前高田市気仙町 入場料:無料 見学:終日可 アクセス:BRT陸前高田駅から徒歩約20分 ※砂浜には遊泳禁止区間あり。案内表示を確認すること
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 9:00 BRT陸前高田駅着 → 9:30 伝承館(約1.5時間)→ 11:30 高田松原・砂浜散策 → 12:30 昼食 → 14:00 奇跡の一本松 → 15:30 駅へ
1 Night 【1日目】仙台発 → 午後に陸前高田着 → 伝承館 → 高田松原夕景 → 気仙沼または陸前高田泊 【2日目】朝の奇跡の一本松 → 周辺の語り部ガイドツアー参加(要予約・約2時間)→ 帰路
Travel Tips 伝承館の語り部ガイドは事前予約がおすすめ。 実際に被災された方の話を直接聞ける機会は、展示だけでは得られない重みがある。 現地には飲食店が少ない。 昼食は事前に調べておくこと。 三陸道が通っているので、仙台から車で約2時間半。

陸前高田への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約4時間20分
水戸から 約5時間5分
前橋から 約5時間20分
高崎から 約5時間20分
甲府から 約5時間50分
鉄道 陸前高田駅へ

陸前高田の宿を探す

ビジネスホテルから旅館まで幅広い選択肢。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →