志々島の風景
香川県

志々島

離島自然

フェリーを降りた瞬間、静かすぎて耳が遠くなったか。 人口は10人台。 でも島は生きている。 マーガレットが咲いて、猫が昼寝して、おじいさんが釣り糸を垂らしている。 志々島は、観光地じゃない。 ただそこに、時間が流れている島だ。

Best Season マーガレット目当てなら2月下旬〜3月中旬が一番。 夏は緑が濃く見晴らし台からの海の色が鮮やか。 真夏の登山は体力消耗が激しいので要注意。

志々島のおすすめスポット

01

マーガレットの大木|幹が太すぎて、最初は木だと気づかない

樹齢100年超のマーガレット。

本州では見かけない光景だ。

普通、マーガレットは膝丈の草花だ。

なのに目の前の木は、幹回りが1メートル近くある。

白い花が、びっしり上まで咲いている。

2月から3月が見頃で、島全体がふんわり白くなる。

港から歩いて10分ほど。

案内板はあるが、道は細い。

草をかき分けながら進む場面もある。

たどり着いたとき、声が出ない。

花の量が、想像の3倍だ。

一本の木に、こんな数の花がつくのか。

しばらく動けない。

地元のおばあさんに聞いたら「毎年咲くよ」とさらりと言っている。

当たり前のように言うのがよかった。

ここでは奇跡が日常なのだ。

■ マーガレットの大木 住所:香川県三豊市詫間町志々島 料金:無料 見頃:2月下旬〜3月中旬 港から徒歩約10分
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02

見晴らし台|汗をかいた先に、瀬戸内の全部があった

島の最高地点は標高108メートル。

低いと思って舐めてかかった。

道は急で、草が茂っていて、サンダルでは来てはいけない場所だ。

港から40分かかった。

夏だったら確実に倒れている。

2月でも汗をかいた。

頂上に着いたとき、風がきた。

視界が一気に開けた。

燧灘と粟島、遠くに四国本土の山並み。

空と海の境目が、どこかわからない。

島の人は誰もいない。

観光客も自分だけだ。

この景色を独り占めした。

それが少し申し訳なくて、少しうれしかった。

帰りは別ルートで下りた。

廃屋の横を通る。

かつて人がいた痕跡がある。

島の盛衰みたいなものを、足で感じた。

■ 見晴らし台 住所:香川県三豊市詫間町志々島 料金:無料 港から徒歩約40分 ※トレッキングシューズ推奨。飲み水は持参すること
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03

港の集落|10人しか住んでいない島に、生活があった

フェリーが着く港の周りに、集落がある。

島の人口は現在10数名。

でも廃村じゃない。

洗濯物が干してあった。

鉢植えに水がやられている。

誰かが今日も生きている島だ。

港に小さな売店がある。

島のおばあさんが営む。

みかんジュース200円を買った。

絞りたてではないが、やさしい味だ。

猫が多い。

数えたら7匹いた。

人を怖がらない。

日向で伸びたまま、こちらをちらりと見た。

フェリーの時間まで1時間あった。

何もしない。

ベンチに座って海を見ている。

それだけでよかった。

帰りのフェリーで振り返ると、島がどんどん小さくなった。

次は泊まろう。

民宿はないが、キャンプ場がある。

夜の静けさは、たぶん今まで体験したことがないはずだ。

■ 港の集落 住所:香川県三豊市詫間町志々島 フェリー:須田港から約25分、片道520円 運航本数:1日3〜4便(季節により変動) キャンプ場:要事前確認
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モデルコース

Day Trip 須田港9:00発→志々島着→港の集落散策→マーガレットの大木→見晴らし台→港でひと休み→15:30発フェリーで帰港
1 Night 1日目:須田港午後便で入島→集落散策→キャンプ場泊→満天の星。2日目:早朝の静寂を歩く→マーガレットの大木→見晴らし台→昼前のフェリーで帰港。急がない旅になる。
Travel Tips フェリーの便数が少ない。 乗り遅れると数時間足止めになる。 時刻表は出発前日に必ず確認。 島に売店はあるが品数は少ない。 昼食・飲み水は持参が安心。 歩く距離は合計5キロ前後。

志々島への行き方

ICカード利用可
Access Time
高松から 約1時間10分
大阪から 約2時間50分
名古屋から 約3時間45分
福岡から 約3時間50分
岐阜から 約4時間5分
鉄道 詫間駅へ
移動 詫間港へ
志々島へ

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