高知市内から車で2時間。 だんだん道が細くなって、山が深くなって、川の色が変わってくる。 四万十に近づくにつれて、時間の流れが変わる感覚があった。 ダムのない川。欄干のない橋。 ここには、余計なものがない。
四万十のおすすめスポット
佐田沈下橋|川面ギリギリを、風だけを連れて渡る
四万十川に架かる沈下橋の中で、一番アクセスしやすいのが佐田沈下橋。
長さは291.6メートル。
四万十市街から車で15分ほど走ると着く。
橋の上に立って、真下を見た。
欄干がない。本当にない。
足元のすぐ下を、透き通った緑色の水が流れている。
怖いというより、吸い込まれそうな感じ。
恐る恐る端を歩いたら、地元のおじさんが自転車で颯爽と渡っていった。
日常の橋なんだと、そこで気づく。
朝9時前に着いたら、ほぼ人がいない。
観光客が増えるのは10時以降。
早起きして来て正解だ。
夏は橋の上から川に飛び込む人もいるらしい。
確かに、飛び込みたくなる透明度だ。
四万十川|日本最後の清流は、本当に清流だ
「日本最後の清流」という言葉、正直ちょっと大げさかな。
実際に見て、ごめんなさい。
水が、緑なんです。
青でも透明でもなく、深い翡翠色。
川底の石が、3メートル以上下にあるのに全部見える。
四万十川本流に沿って走る国道441号線が、まず絶景。
ガードレールの向こうに、ずっと川が続く。
途中で車を停めて、川原まで降りた。
石の上に座って、30分何もしない。
川の音しか聞こえない。
風が吹くと水面が光る。
これが「何もしない旅」の答えだ、と思った瞬間だ。
遊覧船は四万十市の「屋形船かわらっこ」から出ている。
1時間のコースが大人3,000円前後。
川の上から見る景色は、また別物だ。
岩間沈下橋|人が来ない。だから、本物の四万十がある
佐田沈下橋から車で40分ほど上流へ走ると、岩間沈下橋がある。
道がどんどん細くなる。
すれ違いが怖いレベルまで細くなる。
でも、行ってよかった。
着いたとき、誰もいない。
橋の長さは120メートルほど。
佐田より短いけど、周りの景色が全然違う。
両岸の山が迫っていて、川幅が狭い。
水の色が、さっきよりさらに濃い緑。
静けさが違う。
橋の真ん中で立ち止まって、上流を向いた。
カワセミが飛んだ。
本当に飛んだ。
この瞬間のために、細道を走ってきたんだと思えた。
沈下橋は増水すると水没する。
訪れる前に四万十川の水位情報を確認したほうがいい。
大雨の翌日は特に要注意。
夕方になると逆光が美しくなる。
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四万十への行き方
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