徳島の最南端、高知との県境に近い小さな港町。 宍喰(ししくい)という地名を、知っている人はまだ少ない。 でも一度行ったら、なぜかまた戻りたくなる。 派手な観光地じゃない。 ただ、海があって、川があって、温泉があって、漁師がいる。 それだけのことなのに、妙に心に刺さる場所だ。
徳島県最南端、高知との県境近くに位置する小さな港町だ。最寄りは宍喰駅で、大阪からは約3時間40分。冬がベストシーズンとされる。見どころの中心は宍喰漁港で、朝5時台に訪れれば水揚げされたばかりのカツオが並ぶ漁師町の活気を間近に見られる。海部川は水質全国トップクラスの清流で、ラフティングを楽しむ旅行者も多い。漁港から徒歩15分の宍喰温泉は太平洋に近く、波の音を聞きながら体を休められる。現金しか使えない場面が多いため、小銭を用意しておきたい。飾らない時間が流れる港町。
宍喰のおすすめスポット
宍喰漁港|朝6時、魚の声で目が覚める
朝5時半に宿を出た。
漁港には、もう人がいた。
水揚げされたばかりのカツオが、バケツからはみ出している。
値段交渉しているのか怒鳴り合っているのか、よくわからない声が飛び交っている。
観光客向けの市場じゃない。
地元の漁師が普通に働いている、生きた港だ。
カメラを向けたら「撮っていいよ」と笑ってくれたおじさんが、
その場でシラスを一袋くれた。
500円も出さずに袋いっぱい。
漁港の端に小さな直売所がある。
朝8時ごろには売り切れるものもある。
早起きしないと、何も残っていない。
それがこの港のルールだ。
太平洋に向いた堤防の先に立つと、風が強くて目が開けられない。
こんな海で毎日働いているのか、と思ったら少し黙ってしまった。
宍喰温泉|海を見ながら、ぼーっとする時間
宍喰温泉は、漁港から歩いて15分ほどのところにある。
ホテルリビエラししくいの温泉が、日帰りでも入れる。
料金は700円。
タオルは別売りで100円だ。
内湯よりも露天風呂が目的だ。
お湯につかりながら太平洋が見える。
これだけでもう、来た甲斐がある。
ナトリウム炭酸水素塩泉で、肌がすべすべになる。
そういう謳い文句はよく聞くけれど、
上がった後、腕の感触が確かに違った。
平日の昼間に行ったら、地元のおじいさんが2人いるだけだ。
静かすぎて、波の音が露天から聞こえる。
30分のつもりが1時間いた。
夕方の時間帯は日没と重なると、海が茜色に染まるらしい。
次に来るときは夕方に入ろうと決めた。
海部川|日本有数の清流は、本当に透き通っている
海部川は、四万十川より知名度は低い。
でも水質は、全国トップクラスの清流だ。
実際に川岸に降りて、手を入れた。
冷たくて、底の石まで全部見える。
夏なら確実に飛び込んでいた。
川沿いの道を車で走ると、何度もため息が出た。
山の緑と川の青が混ざって、色の種類が多すぎる。
カヌーツアーが地元の業者で体験できる。
半日コースで5,000円前後が相場だ。
予約は1週間前までが安心だ。
海部川は最終的に太平洋に注ぐ。
河口付近まで行くと、川と海の境目がぼやけている場所がある。
ここが河口か、もう海なのか。
その曖昧さが妙に好きだ。
梅雨明けから9月末まで、川遊びの人たちが来る。
でも混んでいる、という感覚は一切ない。
このゆるさが宍喰だ。
モデルコース
宍喰への行き方
📍 Googleマップで見る →現地の駐車場情報は公式サイトでご確認ください
ビジネスホテルから旅館まで幅広い選択肢。
海陽を拠点に宍喰へ日帰り・宿泊の旅も便利です