山形県の日本海側、庄内平野の奥に鶴岡はある。 新幹線の駅からバスで30分。 そこには江戸時代からほぼ動いていない時間が待っている。 城下町の空気、クラゲの青い光、朝どれの魚。 ガイドブックには載っていない体験が、ここには確かにあった。
庄内地方の城下町、鶴岡。JR鶴岡駅を起点に、主な見どころは徒歩圏にまとまっている。東京からは約4時間20分だ。致道博物館は入場料800円で、旧西田川郡役所の赤レンガ建築をはじめ庄内の歴史的建造物を一帯に見学できる施設。木立の間から煉瓦の壁が現れる光景が印象深い。鶴岡公園は鶴ヶ岡城跡に整備された無料の公園で、春には桜が見頃を迎える。市街から車で約25分の加茂水族館では、クラゲの展示種類数が世界一と認定されており、青い照明に照らされた水槽が並ぶ。宿の選択肢に迷うなら、鶴岡駅から無料送迎のある湯田川温泉 九兵衛旅館が便利だ。赤レンガに落ちる木漏れ日。
鶴岡のおすすめスポット
致道博物館|城下町の空気が、そのまま残っている
入場料は800円。
思ったより安い。
敷地に入った瞬間、空気が変わる。
旧西田川郡役所の赤レンガが、木立の間に突然現れる。
これが明治10年築だというから驚いた。
庄内藩の武家屋敷「旧渋谷家住宅」は、土間と囲炉裏がそのまま残っている。
観光用に整えた感じが一切ない。
誰かが昨日まで住んでいたみたいな空気だ。
資料館の展示は細かい。
じっくり見ると2時間では足りない。
庄内米の歴史から祭りの衣装まで、ローカルすぎる深さがある。
庭を歩いていたら、学芸員の方に声をかけられた。
「なかなかこの建物に気づく人いないんですよ」と言われた蔵が、一番良かった。
地元の人が案内してくれる偶然があるのも、小さな博物館の良さだ。
鶴岡公園|桜の季節じゃなくても、来る価値があった
鶴ヶ岡城跡に整備された公園だ。
入場料は無料。
桜の名所として有名らしいが、行ったのは9月だ。
人も少なくて、それが良かった。
堀の水が深い緑色をしている。
カルガモが3羽、のんびり泳いでいた。
城跡だとわかっていても、のどかすぎる光景だ。
荘内神社の境内は静かで、参拝者もまばらだ。
手水舎の水が冷たくて、夏の疲れが一気に抜けた気がした。
公園の端に大宝館という建物がある。
大正4年築の洋館で、庄内出身の偉人の資料が展示されている。
ここは無料で入れた。
30分ほど歩き回って、近くの茶屋に入った。
だだちゃ豆ソフトクリームが350円。
これが目当てで来てもいいくらいの味だ。
大豆の風味が濃くて、甘さは控えめ。
鶴岡に来たら絶対に食べてほしい。
加茂水族館|クラゲの水槽の前で、時間を忘れた
鶴岡市街から車で約25分。
バスだと50分かかる。
少し遠い。
それでも行って良かった。
クラゲの展示種類数は世界一を誇っている。
入館料は1,000円。
メインのクラゲドリームシアターに入った瞬間、声が出た。
直径5メートルはある巨大な円形水槽に、ミズクラゲが数千匹漂っている。
音楽もなく、ただゆっくり動いている。
どのくらい見ていたか、わからない。
気づいたら20分経っている。
クラゲ料理も食べた。
館内レストランのクラゲラーメンが900円。
正直、クラゲ自体に味はあまりない。
でも食感が面白くて、完食した。
お土産のクラゲ塩辛は本気でうまかった。
海沿いの立地で、晴れた日は日本海が見える。
水族館を出たあと、しばらく海を眺めている。
静かな漁港の景色が、クラゲの余韻とよく合っている。
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鶴岡への行き方
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