宮崎県

椎葉

歴史自然

山を越えて、また山を越える。 そのたびに、現代が少しずつ遠くなる。 椎葉に着くころには、時間の流れまで変わっている気がした。 宮崎の山深く、秘境と呼ばれる場所がある。 でも「秘境」という言葉は少し違う。 ここには、ちゃんと人の暮らしと歴史が根づいている。

Best Season 冬(12〜2月)は雪景色と静寂が別格。 春(4月)は新緑と渓流が美しい。 秋(10〜11月)は焼畑の煙と紅葉が重なり、椎葉らしい風景に出会える。

椎葉のおすすめスポット

01

鶴富屋敷|800年前の恋が、今もここに残っている

平家の落人伝説が残る集落。

その中心に、鶴富屋敷はある。

源平の戦いで敗れた平家の末裔と、

追討に来た那須大八郎の恋物語。

そのまま椎葉に居ついた武将と、地元の娘・鶴富姫。

史実かどうかはわからない。

でも、この屋敷に立つと不思議とリアルに感じた。

築200年以上の古民家は、板張りの床がしっかり冷たい。

冬の朝イチで訪れたら、囲炉裏に火が入っている。

その煙の匂いがたまらなくよかった。

係の方に声をかけると、丁寧に案内してくれる。

観光地然とした説明じゃなくて、

地元の人が「うちの話」をしてくれるような感じ。

それが椎葉らしかった。

入館料は大人200円。

この値段で、800年分の物語を聞ける。

■ 鶴富屋敷 住所:宮崎県東臼杵郡椎葉村大字下福良2661 入館料:大人200円・小中学生100円 営業時間:9:00〜17:00 休館日:年末年始
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02

椎葉民俗芸能博物館|山の暮らしが、ちゃんと記録されている

正直、最初はそこまで期待していない。

地方の民俗博物館って、展示が古くて暗いイメージがある。

でも、違った。

建物自体がまず面白い。

隈研吾が設計した、山の地形に沿うような外観。

冬の曇り空の下でも、凜とした存在感があった。

中に入ると、椎葉の焼畑農業や神楽の記録が並ぶ。

映像資料が特によかった。

山の斜面を切り開いて、火を入れる。

その映像を見て、ここの人たちがどれだけ山と戦ってきたかを知った。

「椎葉の神楽」はユネスコ無形文化遺産。

その舞の衣装や面が間近で見られる。

触れそうな距離に、本物がある。

館内は1時間あれば十分だけど、

気づいたら2時間いた。

それくらい引き込まれる場所だ。

入館料は大人300円。

■ 椎葉民俗芸能博物館 住所:宮崎県東臼杵郡椎葉村大字下福良2666-3 入館料:大人300円・高校生150円・中学生以下無料 営業時間:9:00〜17:00 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
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03

向坂山|九州の屋根から、雲の上に出た

標高1684m。

九州脊梁山地の中でも、存在感のある山だ。

冬に登った。

それは完全に覚悟のいる選択だ。

麓から登り始めると、しばらくして霧が出てきた。

足元の雪がかちかちに凍っていて、

軽アイゼンを持ってきてよかった。

持ってなかったら確実に引き返している。

でも頂上に着いた瞬間、雲が切れた。

九州の山々が、全部見える。

そこだけ光が差していて、

言葉が出ない。

本当に、言葉が出ない。

「九州の屋根」という言葉の意味を、体で理解した瞬間だ。

冬の登山は装備必須。

スタートは早朝7時がおすすめ。

日が短いので、午後2時には下山を始めたい。

林道終点の登山口まで、村内から車で約50分かかる。

道が狭いので運転には注意が必要だ。

■ 向坂山(むこうさかやま) 標高:1684m 登山口:林道終点(椎葉村内から車で約50分) 所要時間:登り約2時間・下り約1.5時間 冬季注意:アイゼン・防寒具必携。積雪状況は椎葉村観光協会に事前確認を
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モデルコース

Day Trip 7:00 向坂山登山→12:00 下山・昼食→14:00 椎葉民俗芸能博物館→16:00 鶴富屋敷。移動時間が長いので早起きが鉄則。
1 Night 1日目:午後着→鶴富屋敷→村内の宿に宿泊。夜は囲炉裏料理を。2日目:早朝から向坂山登山→下山後に椎葉民俗芸能博物館。山と歴史を両方味わえる王道コース。
Travel Tips 椎葉へのアクセスは宮崎市から車で約3時間。 バスもあるが本数が少ない。 レンタカーが現実的だ。 冬は山道の凍結に注意。 スタッドレスタイヤかチェーンを準備したい。 村内の宿は少ないので、早めの予約が必要。

椎葉への行き方

ICカード利用可
Access Time
福岡から 約3時間20分
下関から 約3時間50分
佐賀から 約3時間50分
大分から 約4時間20分
別府から 約4時間30分
鉄道 延岡駅

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