福島県

高湯温泉

温泉自然秘境湯治

福島市街から車で30分も走れば、別の時間が流れている。 標高750メートル。 硫黄の匂いが鼻をついた瞬間、ここに来た意味を感じた。 高湯温泉は、飾らない。 「秘境」という言葉を軽く使いたくないけれど、冬のあの景色を見たら、そう呼ぶしかない。

Best Season 冬(12月〜2月)の雪見露天が格別。 紅葉は10月中旬がピーク。 どちらも「混んでいない高湯」に出会える季節だ。

高湯温泉のおすすめスポット

01

旅館玉子湯|雪の中に、白い湯気が立ちのぼる

駐車場に車を停めた瞬間、もう別世界だ。

茅葺き屋根の湯小屋が、雪の中にぽつんと建っている。

江戸時代から続くというのも、納得した。

入浴料は700円。

日帰りで入れる時間は10時から15時まで。

浴槽は深くて、底が白く濁っている。

pH2.9の強酸性泉。

肌にピリッとくる感覚が最初は驚きだったけれど、上がったあとの肌がつるっとしている。

混浴の野天風呂もある。

雪が積もった木々に囲まれた空間で、湯気だけが動いている。

誰も喋らない。

鳥の声だけ聞こえる。

「玉子湯」という名前は、硫黄の香りが温泉卵に似ているから。

なるほど。

嘘のないネーミングだ。

■ 旅館玉子湯 住所:福島県福島市町庭坂字高湯36 日帰り入浴:700円 日帰り時間:10:00〜15:00(受付14:30まで) 宿泊:1泊2食付 約15,000円〜 TEL:024-591-1125
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02

安達屋旅館|湯治宿の静けさに、体が溶けていく

チェックインは15時。

フロントで鍵を受け取って、廊下を歩く。

古い木の床が、きしむ音がした。

それが気にならない。

むしろ、いい音だ。

安達屋の源泉は自家源泉。

大浴場は朝6時から22時まで何度でも入れる。

1日3回入った。

湯温は43度前後。

入りやすい温度で、気づいたら30分経っている。

部屋から見える山が、夕方になると赤く染まる。

標高が高いから、日が落ちるのが早い。

17時にはもう暗かった。

夕食は地の食材がならぶ。

会津の馬刺し、地元の山菜の煮物。

品数が多すぎず、少なすぎず、ちょうどよかった。

「湯治」という言葉の意味を、ここで初めて体で理解した気がした。

治しに来ている人たちがいる。

その空気が、旅の雑味を取り除いてくれた。

■ 安達屋旅館 住所:福島県福島市町庭坂字高湯28 日帰り入浴:800円 日帰り時間:10:00〜14:00 宿泊:1泊2食付 約13,000円〜 TEL:024-591-1155
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03

吾妻スカイライン|冬季通行止めの直前が、いちばん美しい

国道115号から入る吾妻スカイライン。

全長約29キロ。

最高地点は標高1,622メートル。

11月上旬、冬季閉鎖が近いタイミングに走った。

路肩に雪が残っている。

木々はすでに葉を落とし、枯れ色の山が続いた。

それが、妙に美しかった。

途中、「浄土平」で車を停めた。

吾妻小富士が目の前にある。

風が強くて、立っているのがやっとだ。

気温は3度。

コンビニで買ったホットコーヒーを握りしめた。

観光シーズンは夏が多いと聞く。

でも、冬の直前のこの時期には誰もいない。

360度、自分だけの景色だ。

注意点が一つ。

毎年11月上旬〜翌4月下旬は通行止めになる。

日程を決める前に、必ず開通状況を確認すること。

行けなかった、では悔しすぎる。

■ 吾妻スカイライン(磐梯吾妻スカイライン) 区間:福島市土湯温泉〜福島市高湯温泉付近 通行料:無料(2013年より無料化) 冬季通行止め:例年11月上旬〜4月下旬 通行止め情報:福島県道路管理課に要確認 浄土平ビジターセンター:024-591-2065
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モデルコース

Day Trip 10:00 玉子湯で日帰り入浴 → 12:00 吾妻スカイライン・浄土平で昼食 → 14:00 安達屋旅館でもう一風呂 → 15:00 福島市内へ
1 Night 1日目:吾妻スカイライン経由で高湯入り → 安達屋旅館チェックイン・夕食・夜の露天風呂 / 2日目:朝風呂 → 朝食 → 玉子湯で日帰り入浴 → 茅葺き湯小屋をゆっくり見て帰路
Travel Tips 硫黄泉は衣類や金属アクセサリーが変色しやすい。 シルバー類は外してから入ること。 駐車場は各旅館に無料あり。 冬は路面が凍結するのでスタッドレスタイヤ必須。 週末は日帰り客が集中するので、平日が断然おすすめ。

高湯温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約1時間40分
水戸から 約2時間25分
前橋から 約2時間40分
高崎から 約2時間40分
甲府から 約3時間10分
鉄道 福島駅へ
移動 高湯温泉へ

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