那覇から飛行機で約1時間。 さらに宮古島から20分。 多良間島は、そこまでしてたどり着く島だ。 コンビニもない。 信号もない。 でも、なぜか帰りたくなくなる。 時間の流れが、本当に違う。
多良間島のおすすめスポット
八月踊り|300年続く祈りを、真夜中まで見ている
国の重要無形民俗文化財に指定されている。
でも、そんな肩書きより先に、音が来た。
旧暦8月8日から3日間。
夜8時ごろから始まって、気づけば深夜を過ぎている。
踊るのは島の人たちだ。
プロでも観光客向けでもない。
農家のおじいが、漁師の息子が、普通の顔で舞台に立つ。
衣装の色が鮮やかで、思わず写真を撮った。
でも途中から、カメラを下ろしている。
見ているだけで、十分だから。
島の人口は約1,000人。
その小さな集落に、あれだけの文化が生きている。
なんとも言えない気持ちになった。
観客席は地元の人と旅人が混ざり合う。
誰かが三線を弾く音が、夜の空気に溶けていった。
仲筋集落|石垣の路地を、ひとりで30分歩いた
レンタサイクルを借りて、集落に入った。
1日800円。
この島はそれで十分まわれる。
仲筋の集落は、フクギの並木と石垣が続く。
観光地として整備された感じがなくて、それがいい。
誰かの庭先に、ネコがいた。
軒先に洗濯物が干してある。
子どもの声がどこかから聞こえる。
普通の暮らしが、そのままある。
路地の幅は人ひとりぶんくらい。
迷ったけど、迷い方が気持ちよかった。
島の東側にある仲筋集落と、西側の前泊集落。
このふたつが多良間島の中心だ。
昼間の集落は静かで、日陰に入ると風が通る。
石垣が日差しを遮ってくれる。
よくできた構造だ。
急ぐ理由がなくなる場所だ。
前泊港|朝6時、フェリーが来るまで海を見ている
宮古島からのフェリー「フェリーたらまゆう」が着く港だ。
所要時間は約2時間。
料金は片道2,130円。
朝イチのフェリーが入る時間に、港にいた。
特に理由はない。
空が明るくなっていく。
海の色が変わっていく。
誰もいない。
ただ、それだけのことが、すごく良かった。
港の周りには何もない。
売店もベンチもほぼない。
でも海はある。
透明度が高くて、波が来ないから水面が鏡みたいになっている。
サンゴのシルエットが底から見える。
夕方の時間帯も港に行った。
ぼんやり座って、1時間くらいいた。
島を出る日、ここで少し後ろ髪を引かれた。
また来よう、とそのとき思った。
今もそう思っている。
モデルコース
多良間島への行き方
HUB CITY
那覇(拠点都市)から行ける旅先を見る →