岩手県

田老

歴史自然

津波が来た。 また来た。 そして、また来るだ。 田老はそういう場所だ。 怖いとか、暗いとか、そういう話じゃない。 ここに立つと、人間がどれだけ本気で生きようとしてきたか、それがじわじわ伝わってくる。 岩手県宮古市の北。 リアス海岸の奥に、この町はある。

Best Season 5〜6月と9〜10月がいい。 夏は三陸の海鮮が旬を迎える。 冬は風が強く、海が荒れる日もある。 でも、荒れた海もこの場所には合っている。

田老のおすすめスポット

01

田老の防潮堤|高さ14.7メートル、それでも足りない

防潮堤を見上げると、首が痛くなる。

高さ14.7メートル。

かつては「万里の長城」と呼ばれた。

X字型に交差する全長2.4キロの堤防は、昭和の津波を経験した田老が何十年もかけて作り上げたものだ。

2011年3月11日。

その堤防を、波は越えた。

今は堤防の上を歩ける遊歩道が整備されている。

上に登ると、海が見える。

町が見える。

当日の映像で見たあの光景と、今の静かな風景が、頭の中で重なって離れない。

「伝承の丘」と呼ばれる展望台には、解説パネルがある。

そこに書いてある数字が、重い。

田老地区の死者・行方不明者は200名を超えた。

ただの観光スポットじゃない。

ここは、人の決意が形になった場所だ。

風が強い日でも、来た人は静かに長く立っている。

■ 田老の防潮堤(伝承の丘) 住所:岩手県宮古市田老字野原 料金:無料 駐車場:あり ※遊歩道は徒歩で登れる。足元はスニーカー推奨
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02

グリーンピア三陸みやこ|リアス海岸を独り占めする宿

宿に着いてまず、窓を開けた。

目の前に、海がある。

リアス海岸のギザギザした岬が、何重にも重なって奥へ続いている。

夕方だったせいか、光がオレンジと青の間で揺れている。

グリーンピア三陸みやこは、田老の高台にある。

旧・厚生年金の保養施設が再整備されたリゾートホテルだ。

1泊2食付きで1万円台から泊まれる。

このロケーションにしては、安い。

夕食はウニ、アワビ、三陸の魚介。

地元のものをちゃんと出してくれる。

量も多い。

翌朝、6時に起きて露天風呂へ行った。

誰もいない。

海だけあった。

チェックアウトが名残惜しくて、ロビーで30分ぼーっとした。

そういう宿だ。

■ グリーンピア三陸みやこ 住所:岩手県宮古市田老字向林1-188 TEL:0193-87-2111 料金:1泊2食付 約13,000円〜(時期により変動) チェックイン:15:00/チェックアウト:10:00 公式サイトで要確認
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03

田老観光ホテル跡|壁だけが残っている、それだけで十分だ

建物の外壁だけが、立っている。

田老観光ホテルは、4階建てのホテルだ。

2011年3月11日、津波は4階まで到達した。

その後、建物は「震災遺構」として保存されることになった。

近くに行くと、鉄筋がむき出しで、コンクリートが欠けている。

でも壁は立っている。

風雨にさらされながら、まだ立っている。

見学は無料。

外から見るだけでなく、中に入ることもできる(要事前確認)。

案内してくれるガイドさんがいる日は、話を聞いた方がいい。

数字じゃなくて、その場所で何があったかを教えてくれる。

観光じゃなくて、見届けに来る場所だ。

言葉が見つからなくなる場所に、旅の意味がある。

■ 田老観光ホテル跡(震災遺構) 住所:岩手県宮古市田老字明神下 料金:外観見学 無料/内部見学は要確認 ※ガイドツアーあり(事前予約推奨) 問合せ:宮古市観光課 0193-62-2111
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モデルコース

Day Trip 9:00 田老観光ホテル跡 → 11:00 防潮堤・伝承の丘 → 13:00 地元食堂でウニ丼 → 15:00 海沿いドライブして宮古市街へ
1 Night 1日目:田老観光ホテル跡 → 防潮堤 → グリーンピア三陸みやこ泊(三陸海鮮夕食)/2日目:朝の露天風呂 → 朝食後チェックアウト → 浄土ヶ浜へ(宮古市)→ 帰路
Travel Tips 田老へはJR宮古駅からバスで約40分。 レンタカーがあると動きやすい。 防潮堤は風が強い日が多いので上着必須。 震災遺構は感情が揺れる場所。 時間に余裕を持って訪れた方がいい。

田老への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約4時間
水戸から 約4時間45分
前橋から 約5時間
高崎から 約5時間
甲府から 約5時間30分
鉄道 田老駅へ

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