高知の柏島から船で約30分。 そこに、ほとんどの人が知らない島がある。 人口60人以下。コンビニなし。信号なし。 でも海の中だけは、世界レベルだ。 鵜来島は、知る人ぞ知る「ダイバーの聖地」だ。 一度来たら、もう普通の旅には戻れない気がした。
鵜来島のおすすめスポット
宇久平港|島の時間は、ここから始まる
柏島の港を8時30分に出た船が、鵜来島の宇久平港に着く。
所要時間は約25分。
でもその25分で、世界が変わる。
港は小さい。
ほんとうに小さい。
桟橋に降り立つと、出迎えてくれるのは数人の島民と、透き通った海だけだ。
水の色が違う。
沖縄でも見たことのない青緑が、足元まで広がっている。
思わず荷物を置いて、しばらく立ち尽くした。
港の周辺には民宿が数軒。
売店はひとつある。
島での買い物はほぼここだけだ。
飲み物と日焼け止めは、必ず柏島で買っておいた方がいい。
船の本数は1日2便。
乗り遅れたら、次は夕方になる。
島の時間に合わせて動く覚悟が、ここでは必要だ。
宇久神社|島の奥に、静かな時間が残っている
港から細い坂道を上っていくと、宇久神社がある。
案内板もほぼない。
地元のおじさんに「神社はどこですか」と聞いて、やっとたどり着いた。
鳥居は苔むしていて、階段の石も古い。
でもちゃんと、手入れされている。
誰かが毎日ここに来ているのだ。
60人以下の島に、神社がある。
その事実が、なんとなく胸に刺さった。
境内からは、海が見える。
木々の隙間から差し込む光と、遠くの水平線。
ダイビングの前にここへ来ると、気持ちが整う気がした。
観光地化されていない。
インスタ映えもしない。
でもこういう場所が、島旅の本質だ。
参拝者は1日に数人もいないだ。
それでいい、という空気がそこにはあった。
観光農園|島で採れた柑橘が、やたらうまかった
鵜来島に観光農園があると聞いて、正直なめている。
こんな小さな島で農園? 。
行ってみたら、普通に広かった。
柑橘類が中心で、ぽんかん、文旦、たんかん。
季節によって収穫できるものが変わる。
11月〜2月ごろがいちばん賑わうらしい。
訪れたのは1月。
ぽんかんをもいで、そのまま食べた。
甘さが違う。
島の土と海風で育った柑橘は、スーパーで買うものとまるで別物だ。
ここでしか買えない加工品もある。
柑橘のジャムやドライフルーツは、数百円から。
帰りの船に乗る前に、荷物が増えた。
農園のお母さんが話しかけてきた。
「今年は豊作やったよ」と、嬉しそうに言った。
観光客の少ない島で、来てくれた人に全力で接してくれる。
その温かさが、鵜来島いちばんのごちそうだ。
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鵜来島への行き方
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