雲仙温泉の風景
長崎県

雲仙温泉

温泉自然

Photo by 663highland / Wikimedia Commons (CC BY 2.5)

温泉自然と過ごす1泊がおすすめひとり旅向けカップル向け友達と温泉がおすすめ

硫黄の匂いが、鼻をつく。 もくもくと白い煙が、あちこちから噴き上がっている。 冬の雲仙は、どこか別の惑星みたいだ。 気温は5度を下回る。 でも、足元の地面だけが、熱を持っている。 この不思議な場所に、また来たくなる理由がある。

長崎県の雲仙温泉は、硫黄の香りが立ち込める地獄谷で知られる。冬の寒気に包まれた仁田峠から眺める雲海は、白く靄がかかった景色が幻想的だ。地獄の遊歩道を歩めば、地面から立ち昇る湯気と硫化水素の刺激が五感を揺さぶる。江戸時代から続く温泉の文化と、火山が生み出した独特の地形が融合する場所。隣接する小浜温泉の湯は海を眺めながら浸かる贅沢が味わえる。冬の凍えた空気の中、温かな湯に身を沈めるとき、大地の鼓動が身体に伝わってくる。

Best Season
12月〜2月の冬が一番おすすめ。 霜、雲海、濃い湯煙——冬にしか見られない雲仙がある。 防寒は本気でしていくこと。
Stay
1泊おすすめ
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雲仙温泉のおすすめスポット

01
雲仙地獄|硫黄と煙の中に、立っている

雲仙地獄|硫黄と煙の中に、立っている

朝8時に着いた。

観光客がまだ少ない時間帯を、狙った。

白い蒸気が、低く地面を這っている。

硫黄の匂いが、服に染み込む。

歩いていると、足元の土がじんわり温かい。

地獄は全部で30か所以上ある。

「大叫喚地獄」という名前がすごい。

実際に近づくと、ぼこぼこと泥が煮えている。

冬の朝は特別だ。

冷たい空気のせいで、湯煙がより白く、より濃く見える。

写真を撮ろうとして、気づいたら1時間経っている。

入場料はかからない。

遊歩道を歩くだけ。

それなのに、あの迫力は本物だ。

地面が生きている。

それ以上でも以下でもない。

■ 雲仙地獄 住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙320 入場料:無料(一部施設有料) 見学自由(遊歩道あり) 駐車場:周辺に有料駐車場あり
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02

小浜温泉|105度の海岸線で、足を伸ばす

雲仙から車で約20分。

海沿いに降りると、景色が変わる。

小浜温泉は、日本一長い足湯があることで有名だ。

全長105メートル。

橘湾を眺めながら、ただ足を湯に浸ける。

行ったのは夕方4時ごろ。

西の空がオレンジに染まっている。

湯の温度は42度前後。

足先からじんわり、体全体が温まってくる。

無料で入れる。

タオルだけ持っていけばいい。

足湯の前の海から、湯気が立っているのが見える。

海底からも温泉が湧いているらしい。

冬の夕暮れに、ここで30分過ごした。

何もしなくていい時間だ。

それが、妙に贅沢に感じた。

■ 小浜温泉 ほっとふっと105 住所:長崎県雲仙市小浜町北本町905-70 営業時間:9:00〜21:00(年中無休) 入浴料:無料 タオルの持参または現地販売あり
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03
仁田峠|雲の上から、島原半島を見下ろす

仁田峠|雲の上から、島原半島を見下ろす

標高1080メートル。

冬は路面が凍ることがある。

ロープウェイで山頂近くまで上がった。

片道約3分。料金は往復1250円。

上に着いた瞬間、風が来た。

立っていられないくらい、強い風だ。

気温は麓より8度は低い。

でも、その先に広がっていたのは——

雲海だ。

島原半島がぽこぽこと雲の上に顔を出している。

天気が良ければ、熊本の阿蘇方面まで見える。

この日は快晴だ。

たまたま。

運が良かっただけ。

だから、なおさら忘れられない景色になった。

ロープウェイを降りた後、峠の駐車場で少し歩いた。

霜が踏まれていない場所に残っている。

冬にしか来られない景色が、ここにある。

■ 仁田峠・雲仙ロープウェイ 住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙551 営業時間:9:00〜17:20(季節により変動) 料金:往復1,250円(大人) ※仁田峠循環道路は普通車1回310円 冬季は凍結・閉鎖の可能性あり。事前確認を
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モデルコース

Day Trip 8:00 雲仙地獄(朝一が狙い目)→ 11:00 仁田峠・ロープウェイ → 13:00 雲仙温泉街で昼食 → 15:30 小浜温泉・足湯で夕暮れを待つ
1 Night 【1日目】雲仙地獄(朝)→ 仁田峠(午前)→ 雲仙温泉の旅館に宿泊・硫黄泉を堪能 【2日目】早朝の地獄巡り(霧が濃くて最高)→ 小浜温泉で足湯 → 島原城に立ち寄り帰路
Travel Tips 冬の仁田峠循環道路は凍結閉鎖になることがある。 前日に必ず雲仙市の公式サイトを確認すること。 雲仙地獄の朝は人が少なく、湯煙も濃い。 8時台が狙い目。 足湯用のタオルは絶対に忘れずに。

雲仙温泉への行き方

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