東北新幹線を郡山で乗り換えて、磐越西線に揺られること約1時間。 窓の外が急に変わる瞬間がある。 山が迫ってきて、湖が光って、空気の色が変わる。 裏磐梯はそういう場所だ。 秋になると、その変化がさらに激しくなる。 赤と黄と緑が、湖面にそのまま落ちている。
東北新幹線を郡山で乗り換えて、磐越西線に揺られること約1時間。窓の外が急に変わる瞬間がある。山が迫ってきて、湖が光って、空気の色が変わる。裏磐梯はそういう場所だ。秋になると、その変化がさらに激しくなる。赤と黄と緑が、湖面にそのまま落ちている。エメラルド、コバルト、深緑——五色沼の水面は、見るたびに違う色をしている。磐梯山が眠る空の下、時が止まったような静けさに息を呑む。紅葉のピークは例年10月中旬〜下旬。週末は五色沼の駐車場が8時台で満車になる。早着が絶対条件だ。ゴンドラは天候次第で運休になるので、当日朝に公式サイトで確認を。山頂は平地より5〜8℃低い。薄手のダウンは必ず持って行くこと。
裏磐梯のおすすめスポット
五色沼|色が、歩くたびに変わっていく
正直、最初は半信半疑だ。
「五色に見える沼」なんて、観光地のあおり文句だろう。
でも、実際に歩いてみて、声が出た。
毘沙門沼から始まって、赤沼、みどろ沼、竜沼、弁天沼…と続く約4kmのトレイル。
沼ごとに、本当に色が違う。
エメラルドグリーン、コバルトブルー、錆びたような深緑。
同じ磐梯山の噴火でできたのに、なぜこんなに違うのか。
10月中旬に歩いたら、紅葉が湖面に映り込んでいた。
写真で見るより、ずっと鮮やかだ。
所要時間は往復で約2時間。
裏磐梯高原駅からバスで15分、五色沼入口で降りる。
入場料はかからない。
ただし、トレイルの出口は入口とは別の場所になる。
バスの時刻だけは事前に確認しておくこと。
桧原湖|湖がこんなに静かなのは、秋だけだ
五色沼から北に10分も走ると、突然視界が開ける。
桧原湖だ。
面積約10.7平方km、福島県最大の湖。
磐梯山噴火で川がせき止められてできた湖で、今も水没した村の面影が底に残っているという。
湖畔を車で走っていて、思わず停まった。
水が、完全に静止している。
風もなく、音もなく、磐梯山が湖面にそのまま映っている。
遊覧船に乗ると、その水面の上に出られる。
料金は大人1,200円、40分のクルーズ。
秋は紅葉の時期と重なって、山ごと乗っているような感覚になる。
夕方4時ごろ、西日が湖を橙色に染めた。
その15分だけのために、また来たい。
磐梯山|雲が取れた10秒間のこと
裏磐梯に来たなら、磐梯山を「見る」だけで終わってしまうのはもったいない。
ゴンドラで標高1,326mの山頂駅まで上がれる。
磐梯山ゴールドラインを使って車で行き、八方台登山口からゴンドラに乗る。
料金は往復1,700円。
所要時間は片道8分。
上に着くと、風が全然違う。
10月上旬でも、フリースが必要なくらい冷えている。
山頂展望台からは五色沼や桧原湖が一望できる…はずだ。
この日は雲が多くて、視界がほぼゼロ。
でも、帰りのゴンドラに乗る直前、雲が切れた。
10秒くらいの話だ。
そこに広がっていた景色は、地図で見ていたものと全然違った。
湖が、山が、福島の平野が、全部つながって見える。
あの10秒があったから、来てよかった。
モデルコース
裏磐梯への行き方
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