嬉野温泉の風景
佐賀県

嬉野温泉

温泉

冬の朝、嬉野に着いた。 駅を出た瞬間、白い湯気が空に漂っている。 温泉街特有のあの匂い。硫黄でも塩素でもない、やわらかい重曹の香り。 ここの湯は、肌をとろかすと言われている。 実際に浸かるまで、半信半疑だ。

Best Season 冬がいい。 湯煙が濃く見えて、温泉情緒が増す。 茶畑の霜景色も冬ならでは。 人も少なく、静かにのんびりできる。

嬉野温泉のおすすめスポット

01

シーボルトの湯|明治の建物で、とろとろの湯に溶ける朝

開館は6時30分。

朝イチで向かった。

大正ロマンを思わせる白い外観が、冬の朝霧の中に浮かんでいた。

入浴料は440円。

これで2時間、ゆっくり入れる。

浴槽に足を踏み入れた瞬間、わかった。

ぬるっ、としている。

水ではなく、湯がそう感じさせる。

嬉野の湯は重曹泉。

肌の角質を溶かすと地元の人が言っていた言葉が、腑に落ちた。

40分ほど浸かって、外に出た。

顔を触ると、本当にすべすべしている。

化粧水をつけたわけでもないのに。

朝の温泉街はほぼ人がいない。

湯煙だけが漂っている。

この時間帯に来て正解だ。

■ シーボルトの湯 住所:佐賀県嬉野市嬉野町下宿甲2433-1 料金:440円(大人) 営業時間:6:00〜22:00(第2・4木曜定休) アクセス:嬉野温泉バスセンターから徒歩5分
地図で見る →
02

嬉野茶の農園|霜が残る畑で、緑茶の本気を知った

嬉野は温泉だけじゃない。

日本有数の茶産地でもある。

農園を訪ねたのは午前10時ごろ。

冬の畑には霜が残っている。

茶摘みのシーズンではないのに、農園の方が迎えてくれた。

畑に立つと、緑茶の香りが鼻をついた。

剪定された茶葉が整然と並ぶ様子は、どこか美しかった。

試飲させてもらった嬉野茶は、甘みが強かった。

苦みが少ない。

重曹を含む嬉野の水で淹れると、さらにまろやかになると教わった。

温泉水で淹れるお茶、というのが嬉野の文化らしい。

50gのお茶を買った。700円。

帰宅後に飲んだとき、あの霜の朝を思い出した。

観光農園としての整備はまだ途上。

だからこそ、リアルな産地の空気がある。

■ 嬉野茶の農園(嬉野市内各所) 訪問の際は事前に農園へ連絡を推奨 嬉野市観光協会:0954-43-0137 嬉野茶の直売所は市内に複数あり、気軽に立ち寄れる
地図で見る →
03

不動山温泉|地元しか知らない、山の中の湯

地元の人に「どこか穴場ない?」と聞いたら、ここを教えてもらった。

嬉野市街から車で約15分。

山の中に、ぽつんと施設がある。

看板が小さくて、一度通り過ぎた。

入浴料は300円。

脱衣所は簡素。

でも、湯は本物だ。

内湯だけのシンプルな造り。

窓の外には冬枯れの山が広がっている。

ほかに客はいない。

静かだ。

本当に静かだ。

シーボルトの湯とは別の意味で、時間が止まる場所。

湯温は42度前後。

少し熱め。

冷えた体に染みた。

ここは観光客向けではない。

地元のおじいちゃんが毎日来るような湯。

だから良かった。

嬉野に来るなら、一度は寄ってほしい。

■ 不動山温泉 住所:佐賀県嬉野市嬉野町不動山 料金:300円(大人) 営業時間:10:00〜21:00(不定休) ※現地での情報確認を推奨。駐車場あり
地図で見る →

モデルコース

Day Trip 6:30 シーボルトの湯(朝風呂)→ 9:00 嬉野茶農園見学・購入→ 12:00 温泉街で昼食→ 14:00 不動山温泉→ 16:00 帰路
1 Night 1日目:午後着 → シーボルトの湯 → 温泉宿チェックイン → 夜は温泉街散歩 2日目:早朝 嬉野茶農園 → 不動山温泉 → 昼食後帰路。宿では嬉野茶を使った料理が楽しめる
Travel Tips 嬉野の湯は重曹泉でアルカリ性が強い。 長湯すると肌が乾燥することも。 入浴後は水分補給を忘れずに。 冬は朝晩の冷え込みが強い。 車移動が断然便利。 路線バスは本数が少ない。

嬉野温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
福岡から 約1時間30分
下関から 約2時間
佐賀から 約2時間
大分から 約2時間30分
別府から 約2時間40分
鉄道 嬉野温泉駅へ

嬉野温泉の宿を探す

温泉旅館が中心。1泊2食プランがおすすめ。


Travel Planning

旅先を1分で決めてみる?

どこ行こ?で旅先を探す →