那覇から車で1時間も走らないのに、 そこはもう別の世界だ。 うるまは、沖縄本島の中部にある。 派手なリゾートでも、観光地でもない。 城跡と、橋と、島がある。 ただ、それだけなのに。 なぜか帰りたくなくなる場所だ。
うるまのおすすめスポット
勝連城跡|風が、500年分吹いている
駐車場から、石段を登る。
きつい。日差しも容赦ない。
汗をかきながら頂上に着いたとき、
思わず声が出た。
眼下に海が広がっている。
青というより、透き通っている感じ。
空との境目がわからなくなる。
勝連城は15世紀に築かれた琉球の城跡。
世界遺産に登録されたのは2000年。
でも、石積みの壁に触れると、
そんな肩書きはどうでもよくなる。
誰かがここで生きている。
そのことだけが、リアルに感じられる。
城跡のある丘自体は、入場料400円。
朝9時から夕方6時まで開いている。
人が少ない午前中に来るのがおすすめ。
夕方16時過ぎは逆光で写真が難しかった。
時間があれば、麓のあまわりパークも寄るといい。
無料で入れて、展示が思ったより面白い。
海中道路|4.7キロ、海の上を走る
地図で見たとき、正直信じない。
海の上に道路が通っている、と。
実際に走ってみて、やっと理解した。
右も左も、海。
全長4.7キロ。
スピードを落としたくなる。
窓を開けたら、潮の匂いがした。
途中、海の駅あやはしに立ち寄った。
建物の2階からの眺めが良かった。
観光客向けというより、地元っぽい雰囲気。
もずくの天ぷらが1枚100円で売っている。
揚げたてで、3枚食べた。
道路自体は24時間通れる。
早朝に行ったら、釣り人しかいない。
その静けさが、かえってよかった。
夕暮れ時は渋滞することもある。
17時前後に通るなら時間に余裕を持つといい。
橋の上で車を止めることはできない。
写真を撮りたいなら、展望スペースを使う。
浜比嘉島|神様がいる気がした
海中道路を渡った先に、さらに橋がある。
その橋を渡ると、浜比嘉島に入る。
人口約400人の小さな島。
集落の路地が、ほそくて静かだ。
シルミチューという聖地がある。
琉球の始祖が生まれた場所とされている。
駐車場から歩いて5分ほどの岩場の中にあった。
観光地、というより、祈りの場所。
鳥居があって、線香の香りがして、
なんとなく声を落としたくなる雰囲気だ。
島の南側にある浜比嘉ビーチは、
整備されすぎていない、素朴な浜。
夏場でも那覇のビーチほど混まない。
集落を歩いていたら、
おばあが縁側から手を振ってくれた。
そういう島だ。
カフェや食堂は数が少ない。
昼食は海中道路周辺で先に済ませてから来るといい。
島内をゆっくり回るなら1〜2時間あれば十分。