山形県

山寺

寺社歴史自然

石段が、1015段ある。 数えながら登った人もいる。 途中で何度も立ち止まった。 息が切れたとき、ふと振り返ると、山がそこにあった。 山寺はそういう場所だ。 絶景を「見に行く」というより、自分の足で「たどり着く」場所。 たどり着いた先に待っているものが、たしかにあった。

Best Season 秋(10〜11月)の紅葉シーズンが圧巻。 石段と赤・黄のコントラストが息をのむ美しさ。 冬は雪景色も幻想的だが、石段が凍るため足元に要注意。

山寺のおすすめスポット

01

立石寺|1015段の先に、静けさがある

登山口に立ったとき、正直なめている。

「1000段くらいなら」。

甘かった。

石段は均一じゃない。

段差が高いところ、狭いところ、濡れて滑るところ。

ひとつひとつ確認しながら登ることになる。

途中で何度も止まった。

息を整えるふりをして、木々の隙間から下を見た。

仙山線の線路が、おもちゃみたいに小さかった。

参拝料は300円。

朝8時から入れる。

早朝がいい。

観光客が少なく、空気が違う。

岩に刻まれた石仏が、あちこちに現れる。

いつ彫られたのか、誰が彫ったのか。

それを考えながら歩くと、足の疲れが少し消える。

奥之院にたどり着いたとき、声が出ない。

うれしいとか感動とか、そういう言葉じゃなくて、ただ静かな気持ちになった。

こういう体験のために、旅をしているんだ。

■ 立石寺(山寺) 住所:山形県山形市山寺4456-1 参拝料:300円(中学生以上) 開門時間:8:00〜17:00(奥之院まで) アクセス:JR仙山線「山寺駅」から徒歩5分
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02

山門|ここから先の空気が変わる

山門をくぐる前と後で、空気が変わる。

気のせいだ。

でも確実に変わる。

仁王門とも呼ばれるこの門、建てられたのは1848年。

今の自分より150年以上前から、ここに立っている。

木の柱に手を触れた。

少し湿っている。

苔の匂いがした。

門の両側に立つ仁王像は、思ったより迫力があった。

写真で見るより、実物の方が大きい。

顔の表情がリアルで、目が合った気がして少し怖かった。

観光で来たんだけど、なぜか背筋が伸びた。

参拝している地元のお年寄りを見て、この場所が生きた信仰の場だと改めて気づいた。

ここが、本当の山寺の「入口」だ。

石段の始まりじゃなくて、山門が始まりだ。

そういう場所だ。

■ 山門(仁王門) 住所:山形県山形市山寺4456-1(立石寺境内) 料金:参拝料に含む(300円) 備考:石段登山口から徒歩約15分
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03

五大堂展望台|山形盆地が、一枚の絵になる

五大堂は、崖の先端に突き出るように建っている。

柵の外は、何もない。

そのまま落ちそうな気がして、足がすくんだ。

高さは60メートルほど。

山寺の中では最も眺望が開けた場所だ。

晴れている。

山形盆地がどこまでも広がっている。

遠くに蔵王の稜線が見える。

手前には仙山線の線路と、小さな山寺の集落。

風が強かった。

カメラを構えたら、手が震えた。

寒さじゃなくて、なんか圧倒されてしまった。

10分くらい、ぼーっと立っている。

誰も話しかけてこない。

みんな、それぞれに黙って景色を見ている。

こういう場所は写真に収めにくい。

広すぎて、画角に収まらない。

目で見た方がいい。

1015段、登ってよかったと心から思った瞬間だ。

■ 五大堂展望台 住所:山形県山形市山寺4456-1(立石寺境内) 料金:参拝料に含む(300円) 備考:石段登山口から徒歩約30〜40分。足元注意
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モデルコース

Day Trip 9:00山寺駅着→9:30立石寺参拝スタート→五大堂・奥之院→12:00下山→周辺で山形そば昼食→14:00山寺駅発
1 Night 1日目:仙台または山形市着・前泊。2日目:早朝8:00から山寺参拝。混雑前の静かな石段を味わえる。午後は山形市内で芋煮・冷たい肉そばを楽しんでから帰路へ。
Travel Tips 石段は滑りやすい箇所が多い。 スニーカーよりトレッキングシューズが正直おすすめ。 杖の貸し出しも現地にある。 夏場は水分必須。 朝イチで行くと、霧が出てて別の顔を見せてくれることがある。

山寺への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約3時間20分
水戸から 約4時間5分
前橋から 約4時間20分
高崎から 約4時間20分
甲府から 約4時間50分
航空 山形空港へ
移動 山寺駅へ

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