水の街、と聞いてどんな場所を想像するだろう。 柳川は、掘割と呼ばれる水路が街全体に張り巡らされている。 その総延長、約930km。 舟に乗って、ゆっくりと流れていく時間がある。 せかせかした旅より、何もしないことが贅沢に感じられる。 そういう場所だ。
柳川のおすすめスポット
柳川川下り|1時間、何もしないことが贅沢になる
乗り場は沖端と矢留、どちらかを選ぶ。
今回は沖端から出発した。
船頭さんが竿一本で操る。
エンジン音も、BGMもない。
水の音と、風と、たまに通る橋の下をくぐる音だけ。
乗船料は大人1,600円。
所要時間は約70分。
思ったより長いな、と正直思っている。
でも、気づいたら終わっている。
両岸の柳が水面すれすれまで垂れている。
春先なら菜の花が掘割沿いに咲き乱れる。
季節によって全然違う景色になるらしい。
ひとつだけ注意がある。
船底に座るスタイルなので、正座に近い姿勢が続く。
足が痛くなったころに、ちょうど着く。
そのタイミングまで計算されているだ。
御花(旧立花伯爵邸)|庭園で、時間の感覚がおかしくなる
柳川藩主・立花家の旧邸宅。
今は旅館と資料館として一般公開されている。
庭園「松濤園」の入場料は1,000円。
「そこそこ広い庭でしょ」くらいの気持ちで入ったら、完全に裏切られた。
池の周りをぐるっと歩くだけで30分。
樹齢数百年の松が、何本も静かに立っている。
手入れされた庭なのに、自然の迫力がある。
そのアンバランスさが面白い。
資料館には、江戸時代からの甲冑や調度品が並んでいる。
説明文を全部読んでいたら、1時間以上いた。
敷地内のレストランで食べた「うなぎのせいろ蒸し」が忘れられない。
柳川といえばこれ、という代名詞的な一皿。
甘めのタレとご飯と、蒸したうなぎの組み合わせ。
3,500円前後するけど、これは食べておくべきだ。
沖端水天宮|川沿いの小さな神社に、なぜか長居した
川下りの終点・沖端のすぐそばにある。
全国の水天宮の分社のひとつで、水の神様を祀っている。
境内はこぢんまりしている。
5分で見終わるかな、と思って入ったら、そうはならない。
掘割に面した石段のところに、自然と腰を下ろしている。
水面がきらきらしている。
亀がのんびり泳いでいる。
何人かの地元のおじいさんが、特に何もせず座っている。
こういう場所がある、ということが、この街の豊かさだ。
毎年8月に行われる「水天宮大祭」は、約400年の歴史を持つ。
柳川三大祭のひとつ。
そのタイミングで来られたら、また全然違う表情を見られるはずだ。
参拝は無料。
お守りは500円〜。
水にまつわるご利益を願って、ひとつ買って帰った。
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柳川への行き方
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