愛媛の西端、佐田岬半島のつけ根にある港町。 八幡浜は、派手さがない。 でも、一度来たら忘れられない空気がある。 朝の港に漂う潮の匂い。 山を見上げれば、みかん畑が段々に広がっている。 魚と柑橘、その2つだけで、この町はできている。 そう確信した旅だ。
八幡浜のおすすめスポット
八幡浜港|朝6時の港に、この町の本気がある
フェリーが着く早朝、港に出た。
大分・別府からの便が着くのは朝6時台。
船から降りてくる人たちの顔が、すでに生き生きしている。
ここは四国と九州をつなぐ玄関口だ。
漁船が何十隻も停泊していて、
水揚げされたばかりの魚が次々とケースに詰められていく。
アジ、タイ、ウスバハギ。
知らない魚の名前を、おじさんが教えてくれた。
観光客向けに整備された「きれいな港」じゃない。
ここは今も現役の漁港だ。
そのリアルさが、正直かっこいい。
フェリー乗り場の建物は2022年にリニューアルされていて、
待合室も清潔で使いやすい。
大分まで約3時間、2,000円台から乗れる航路がある。
「フェリーで九州へ渡る」という選択肢が、急に現実的になった。
どーや市場|魚を食べるために、ここへ来た
「どーや」とは、仲買人のことを指す言葉らしい。
港に隣接した鮮魚市場で、
水産物の加工・販売・飲食が一棟に集まっている。
朝10時に入ったら、すでに賑わっている。
まず目に飛び込んできたのは、鮮魚の並び方の豪快さだ。
切り身じゃなく、丸ごとの魚が山積みになっている。
値札を見て二度見した。
400グラムのアジの開きが300円台。
食事は市場内の食堂「どーや食堂」で。
鯛めし定食が1,200円。
宇和島スタイルの鯛めし——生の鯛の刺身を、
卵黄と甘辛いタレに絡めてご飯にかけて食べる——が旨すぎた。
追加で頼んだじゃこ天も外せない。
お土産コーナーには、みかんジュースや柑橘加工品もたくさん並んでいる。
港町と柑橘の町、どちらも同時に味わえる場所だ。
白石の鼻展望台|みかん畑の上から、海を見下ろした
港から車で15分ほど走ると、
急に視界が開ける場所に出た。
白石の鼻展望台だ。
眼下に広がるのは、宇和海の青。
左右に広がる段々畑には、みかんの木が整然と並んでいる。
冬に来たら、オレンジ色の実がびっしりついているらしい。
訪れたのは秋口だったけれど、
それでも青々とした畑と海のコントラストは十分すぎた。
地元の人に聞いたら、
「みかんの収穫は10月末から12月が最盛期」とのこと。
農家の人たちは急な斜面を毎日上り下りして作業するという。
展望台から見えるのは、その積み重ねの景色だ。
駐車スペースは数台分しかないので、
午前中早めに行くのがおすすめだ。
入場料も駐車料金もかからない。
ただ、あの景色が無料で見られるのは、正直すごい。
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八幡浜への行き方
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