梼原の風景
高知県

梼原

建築自然秘境

Photo by Kaityu20 / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

紅葉自然と過ごすひとり旅向けカップル向け友達と建築の名作秘境感あり山岳ハイキング

高知市から車で2時間。 ずっと山道を走り続けて、やっと着く。 梼原は、そういう場所だ。 人口3,000人台の小さな山の町に、隈研吾が設計した建物がいくつもある。 なぜここに?。 でも着いたら、わかった。 この静けさの中にこそ、建築は映える。

高知県の四万十源流域に抱かれた山里・梼原は、建築家・隈研吾が手がけた複数の建物が霧の中に静かに佇む秘境。ゆすはら座は明治期の芝居小屋の面影を宿し、杉板の床を踏むたびに温かみのある木の香りが鼻をくすぐる。まちの駅ゆすはらでは地元産の柚子や山菜を使った料理が並び、山の滋味をじっくりと味わえる。雲の上の図書館は森と一体化した空間設計で、外を吹く山風の音が静かに書棚の間を流れる。霧・緑・建築が折り重なるこの町は、現代と歴史が共鳴する高知の隠れた聖地である。

Best Season
秋(10〜11月)が一番だ。 山が燃えるように紅葉して、建物の木材と色が溶け合う。 春の新緑もいい。 霧が出る早朝は、季節を問わず美しかった。
Stay
・2泊以上
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梼原のおすすめスポット

01
ゆすはら座|明治の芝居小屋が、今もそこで息をしている

ゆすはら座|明治の芝居小屋が、今もそこで息をしている

1897年建造。

127年前の芝居小屋が、今も現役で使われている。

外観はどこか古い映画館のよう。

中に入ると、木の匂いが鼻をついた。

ぎしぎし鳴る床板。

天井から下がる古い照明。

舞台の奥には「廻り舞台」まである。

地方にこれほど保存状態のいい芝居小屋があるとは、思っていない。

ガイドのおばあさんが「昔は村中の人が集まってにぎやかだった」と話してくれた。

その言葉が、空間に重なった。

入館料は100円。

安すぎる。

これだけの空間を残してきた人たちの時間と手間を思うと、胸に来るものがあった。

演目のある日に合わせて来られたら、最高だ。

梼原を旅するなら、ここは外せない。

■ ゆすはら座 住所:高知県高岡郡梼原町梼原1200-1 入館料:100円 営業時間:9:00〜17:00(要確認) 定休日:不定休 アクセス:高知市内から車で約90分
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02
まちの駅ゆすはら|隈研吾が山の中に置いた、静かな異物

まちの駅ゆすはら|隈研吾が山の中に置いた、静かな異物

道の駅、とひとことで言いたくない。

杉の板を積み重ねたような外壁。

垂直に組まれた木材が、霧の中に溶けていく。

隈研吾設計の建物は何度か見たことがあるけれど、梼原の森の中で見るそれは、別物だ。

建物の中にはホテル「雲の上のホテル」が入っている。

1泊1万円台から泊まれる。

ロビーに座ると、窓の外は山しか見えない。

Wi-Fiはある。でも使わない。

物産コーナーには梼原産のゆず商品が並ぶ。

ゆずの塩、ゆずのジャム、ゆずの焼酎。

ここに来るまでゆずが特産とは知らない。

ゆずドリンクを飲みながら、縁側みたいな外の席で山を眺めた。

30分以上、ぼーっとしている。

観光地らしい騒がしさが一切ない。

それが、ここの一番の贅沢だ。

■ まちの駅ゆすはら(雲の上のホテル) 住所:高知県高岡郡梼原町梼原1212-2 営業時間:8:00〜21:00(施設により異なる) 定休日:なし TEL:0889-65-1100 アクセス:高知市内から車で約90分
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03
雲の上の図書館|本棚の向こうに、山が見える

雲の上の図書館|本棚の向こうに、山が見える

2018年開館。

隈研吾と梼原町が組んで作った図書館だ。

入口を入ると、まず天井の高さに驚く。

木組みの構造がそのまま見えている。

梼原産の杉材をふんだんに使った内部は、温かみがあって、でも軽い。

窓の外はどこを見ても山だ。

本を開いて、視線を上げると、緑がある。

これが日常の風景として積み重なっていく子どもたちのことを、少し羨ましい。

司書のかたに声をかけたら、梼原のことを丁寧に教えてくれた。

「冬は雪が積もります。霧もよく出て。でもそれが好きで」と言っている。

入場無料。

町民のための場所だけど、旅人にも開かれている。

静かに2時間ほど過ごした。

声を上げたくなる派手さはない。

でも帰りたくない。

それが答えだ。

■ 雲の上の図書館 住所:高知県高岡郡梼原町梼原1-1 入場料:無料 営業時間:火〜金 10:00〜18:00、土日祝 10:00〜17:00 定休日:月曜日・祝日の翌日 TEL:0889-65-0732
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モデルコース

Day Trip 9:00 まちの駅ゆすはら着→ゆずドリンクで一息→10:30 ゆすはら座→13:00 町内で昼食→14:30 雲の上の図書館→16:30 出発
1 Night 1日目:まちの駅ゆすはら着→周辺散策→雲の上のホテル泊。2日目:朝霧の山を眺めて朝食→ゆすはら座→雲の上の図書館でゆっくり→四万十川方面へ抜けるルートで帰路
Travel Tips 高知市からのアクセスは車一択。 レンタカーを借りていくのがベスト。 GWや紅葉シーズンは道が混む。 平日がおすすめ。 山の天気は変わりやすいので、羽織れるものを必ず持っていくこと。 ガソリンは高知市内で満タンにしてから向かうと安心。

梼原への行き方

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鉄道 須崎駅へ
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梼原はレンタカーがおすすめ

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