北海道

オソウシ温泉

温泉自然街歩き

山の奥へ、奥へと車を走らせる。 人の気配がどんどん薄くなる。 そのうち、湯けむりが見えてくる。 オソウシ温泉は、北海道・南富良野の山中に突如現れる秘湯だ。 日高山脈の懐に抱かれ、標高約700mの場所にひっそりと立っている。 「こんな場所に、本当にあるのか」と思いながら着いた。

Best Season 冬(11〜3月)が一番好きだ。 雪景色と温泉の組み合わせは格別。 夏の新緑シーズンも川の緑が美しく、静かに過ごせる穴場的な時期。

オソウシ温泉のおすすめスポット

01

オソウシ温泉 鹿の湯荘|何もない、がすべてだ

建物は古い。

ロビーも飾り気がない。

それがいい。

源泉かけ流しの湯は、ほんのり硫黄の匂いがした。

温度は約43℃。

熱すぎず、ぬるすぎない、ちょうどいい温度だ。

内湯から窓の外を見ると、すぐそこに森がある。

11月に訪れたとき、雪がちらついている。

誰もいない。

貸し切り状態で、40分ほど湯に沈んでいた。

泉質は含硫黄・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。

肌がつるつるになる。

これが「美人の湯」と呼ばれる理由が、湯から上がってわかった。

日帰り入浴は700円。

10時から受け付けている。

宿泊すると、誰もいない早朝の湯を独占できる。

それだけで、泊まる価値がある。

■ 鹿の湯荘(オソウシ温泉) 住所:北海道空知郡南富良野町字幾寅 日帰り入浴:700円 営業時間:10:00〜20:00(要確認) アクセス:JR幾寅駅から車で約20分 電話:0167-52-2141
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02

オソウシの冬景色|白くなった世界に、ただ立っている

11月の南富良野は、もう冬だ。

道路の端に雪が積もっている。

山が白くなっている。

オソウシ温泉へ向かう道中、車を一度止めた。

理由は、景色があまりに静かすぎたから。

音がない。

本当に、何も聞こえない。

風の音すら消えた瞬間があった。

日高山脈が遠くに見える。

雪をまとった稜線が、空と溶け合っている。

スマホを取り出すのが、なんか惜しかった。

温泉地の周囲は、オソウシ川が流れている。

川沿いを少し歩いた。

足跡だけが残る雪の上を歩くのは、妙に清々しかった。

観光地ではない。

ショップもない。

何もない。

でも、それがここの本質だ。

■ オソウシ川周辺散策路 住所:北海道空知郡南富良野町オソウシ付近 料金:無料 備考:冬季は防寒・長靴必須。路面凍結に注意。
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03

幾寅の街|映画の舞台が、そのまま残っている

温泉の帰り道、幾寅の街に立ち寄った。

ここは映画『鉄道員(ぽっぽや)』の舞台になった場所だ。

ロケ地として使われた「幌舞駅」のセットが、今も残っている。

駅のホームに立つと、妙に切ない気持ちになった。

列車は来ない。

人もほとんどいない。

でも、時間が止まったような感覚があった。

JR幾寅駅の構内にはロケ道具や衣装が展示されている。

入場無料。

高倉健が着たコートが、ガラスケースの中にあった。

駅の周辺には昭和の香りが残る商店が数軒ある。

開いているのかどうか、よくわからない店もある。

それがかえってリアルだ。

温泉で体を温めて、この街をぶらぶらする。

1時間もあれば十分だが、何かが引き留める場所だ。

■ 幌舞駅(幾寅駅ロケセット) 住所:北海道空知郡南富良野町幾寅(JR根室本線 幾寅駅構内) 料金:無料 営業時間:見学自由(駅営業時間内) アクセス:JR幾寅駅すぐ
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モデルコース

Day Trip 10:00 幾寅着 → 10:30 ロケセット見学 → 11:30 オソウシ温泉で入浴(約1時間) → 13:00 南富良野で昼食 → 15:00 帰路
1 Night 1日目:幾寅ロケセット見学 → オソウシ温泉 鹿の湯荘チェックイン → 夕食・夜の貸し切り湯。2日目:早朝湯独占 → 朝食後チェックアウト → 南富良野の冬景色ドライブ → 帰路
Travel Tips 冬季は道路が凍結する。 スタッドレスは必須、四駆なら安心。 日帰り入浴は繁忙期に混むことも。 宿泊なら夜と早朝に湯を独占できる。 携帯の電波はほぼ入らない。 覚悟と地図を準備して行くべき場所だ。

オソウシ温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約9時間50分
水戸から 約10時間35分
前橋から 約10時間50分
高崎から 約10時間50分
甲府から 約11時間20分
備考 バス

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