十勝川温泉の風景
北海道

十勝川温泉

温泉自然街歩き

Photo by 663highland / Wikimedia Commons (CC BY 2.5)

温泉自然と過ごす街歩きひとり旅向けカップル向け友達と温泉がおすすめ街歩き向け

真冬の十勝平野は、笑えるくらい寒い。 気温マイナス15度。吐く息が白いどころか、まつ毛が凍る。 そんな場所に、なぜか来てしまった。 目当ては「モール泉」と呼ばれる、植物性の黒い温泉。 入った瞬間、寒さのことをすっかり忘れた。

十勝川の流れが聞こえる温泉街に着くと、硫黄と樹脂の香りが鼻をくすぐる。北海道で唯一、モール温泉という古生層の地下水が湧く温泉地。1906年の発見から、この地は多くの旅人を癒してきた。冬の夜、温泉に浸かりながら見上げる夜空は、北海道らしい星の多さだ。肌に優しい泉質は、火傷の特効薬として知られ、昭和の時代には療養地として栄えた。今も変わらず、十勝平野の奥底から湧く湯は、心身の疲れを静かに解きほぐす。そんな温泉町がある。

Best Season
断然、冬(12〜2月)。雪景色と黒い温泉のコントラストは冬にしか見られない。白鳥の越冬時期と重なる1〜2月が最高のタイミング。
Stay
・2泊以上

十勝川温泉のおすすめスポット

01
十勝川温泉 モール温泉|黒くて、ぬるっとして、なぜか肌がすべすべになる

十勝川温泉 モール温泉|黒くて、ぬるっとして、なぜか肌がすべすべになる

お湯の色が、最初は信じられない。

黒い。本当に黒いのだ。

十勝川温泉のお湯は「モール泉」という珍しい泉質で、太古の植物が溶け込んでいる。

世界的に見ても、ここまで濃いモール泉はほとんどないらしい。

実際に入ると、ぬるっとした感触がある。

pHは約8.5のアルカリ性。肌の角質を溶かす作用があるそうで、出た後の肌が明らかに違う。

湯温は41〜42度前後。

長めに浸かっても、のぼせにくい。

気づけば1時間以上、湯船にいた。

窓の外は雪景色。

お湯は黒。自分の手が見えないくらいに濁っている。

その不思議な体験だけで、ここまで来た価値があった。

■ 十勝川温泉(各旅館・日帰り入浴施設) 住所:北海道河東郡音更町十勝川温泉 日帰り入浴:施設によって異なる(目安500〜1,000円) 営業時間:施設により異なる(多くは10:00〜21:00前後)
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02

白鳥まつり|マイナス15度の河原で、350羽の白鳥を見た

正直、なめている。

「白鳥が見られる」くらいの気持ちで行った。

河原に着いた瞬間、声が出た。

白鳥が、多すぎる。

十勝川温泉近くの十勝川では、毎年11月下旬〜3月頃にかけてコハクチョウが越冬する。

多い日で350羽以上が集まるという。

水面を埋め尽くす白い塊が、静かに揺れている。

飛び立つ瞬間は、何十羽もが一斉に羽ばたく。

バサバサという音が、冷たい空気を震わせた。

「白鳥まつり」は例年1〜2月頃に開催。

観光客より地元の人が多い印象だ。

温泉街から歩いて10〜15分。

カメラを持って、ぜひ朝イチで行ってほしい。

朝の光と白鳥の組み合わせは、本当に反則だ。

■ 十勝川白鳥まつり(開催地:十勝川温泉第一駐車場・十勝川河川敷) 住所:北海道河東郡音更町十勝川温泉北15丁目周辺 開催時期:例年1月下旬〜2月上旬(年により変動あり) 入場無料 白鳥の越冬期間:11月下旬〜3月頃
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03

温泉街の夜散歩|-10度の静けさが、妙に心地よかった

チェックインしてひと風呂浴びてから、外に出た。

21時過ぎ。温泉街はしんとしている。

賑やかな歓楽街ではない。

コンビニも、チェーンの居酒屋もない。

あるのは、旅館の灯りと雪だけ。

それが、思いのほか良かった。

雪が積もった歩道を歩くと、ぎゅっぎゅっと音がする。

気温はたぶんマイナス10度前後。

5分で指先が痛くなった。

温泉街沿いに十勝川が流れていて、夜でも川面が光って見える。

満天とまではいかないけれど、星もいくつか出ている。

売店で買った「十勝ワイン」を部屋で飲んだ。

750mlのロゼが1,500円くらい。

温泉上がりのワインは、格別だ。

寒い夜にしか味わえない贅沢がある。

■ 十勝川温泉街(温泉街エリア散策) 住所:北海道河東郡音更町十勝川温泉 散策自由(無料) 十勝ワインは温泉街の売店・各旅館売店で購入可 防寒具必須(冬季は−15度前後になる日も)
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モデルコース

Day Trip 帯広駅からバスで約40分→モール温泉で日帰り入浴(10時〜)→白鳥観察→温泉街を散策→帯広でジンギスカン夕食
1 Night 1日目:帯広着→白鳥観察(夕方の飛来が狙い目)→旅館チェックイン→モール温泉に2回入る。2日目:朝の白鳥観察(7時頃がベスト)→朝風呂→帯広へ移動→六花亭本店でモーニング
Travel Tips 冬の移動はレンタカーが圧倒的に楽。 バスは本数が少なく、路面は凍結している。 スタッドレス必須。 帯広空港からのアクセスが起点になる。 旅館の日帰り入浴は、週末は混むので平日午前が狙い目。

十勝川温泉への行き方

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Access Time
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備考 バス

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