札幌から車で約1時間。 なのに、着いた瞬間に別世界になる。 カルデラ湖の静けさは、想像を超えている。 水面が空の色をそのまま映して、どこまでが湖でどこからが空なのかわからない。 冬に来ると、その感覚がさらに強くなる。 雪と湖と温泉の湯気だけが存在する、そんな場所だ。
北海道千歳市に隣接する支笏湖は、透明度の高さで知られるカルデラ湖だ。支笏湖ビジターセンターで地質の成り立ちを学んだ後、モラップ浜に立てば、湖面に映る恵庭岳の稜線が風に揺れる光の模様を描く様子が目に飛び込んでくる。モラップキャンプ場では朝の湖から立ち上る冷気と、針葉樹の清々しい香りが混ざり合い、深く息を吸い込むだけで北海道の大気を全身で受け止められる。支笏湖温泉の宿では、湖に向かって設けられた露天風呂から眺める夕暮れが格別であり、湯の温もりと湖を渡る風の冷たさが絶妙な対比をなす。
支笏湖温泉のおすすめスポット
支笏湖温泉街|湯けむりと静寂が、ちゃんと共存している
温泉街というには、こぢんまりしている。
ホテルが数軒、土産物屋が数軒。
それだけ。
でも、それがいい。
冬の早朝6時に宿の外へ出た。
気温はマイナス10度近かった。
湖岸まで歩いて5分もかからない。
湯けむりが漂う中、誰もいない湖畔に立った。
対岸に恵庭岳が白く浮かんでいる。
音がない。
本当に、何も聞こえない。
昼になると観光客が増えてくる。
それはそれで悪くないのだが、早朝の静けさを知ってしまうと、ちょっと惜しい気持ちになる。
温泉の泉質は透明で柔らかい。
肌がするりとなめらかになる感じがあった。
全国的にも水質が良いことで知られる支笏湖、温泉もその恩恵を受けているだ。
支笏湖氷濤まつり|氷の塊の中に、青い光が閉じ込められている
毎年1月下旬から2月中旬にかけて開催される。
入場料は大人700円。
湖の水を吹きかけて作った氷の塔が、会場いっぱいに並ぶ。
昼間も十分きれいだが、夜のライトアップが圧倒的だ。
氷の中が青く光っている。
外から光を当てているだけなのに、氷の塊が内側から発光しているように見える。
写真を撮るために立ち止まっていたら、気づいたら30分経っている。
マイナス10度以下になる夜は、想像以上に寒い。
ヒートテック2枚重ね、ダウン、さらにウインドブレーカー。
それでも耳と指先がじんじんした。
防寒対策は本気でやっていくべきだと、身をもって学んだ。
会場内には甘酒や豚汁を売っている屋台もある。
400円の豚汁が、あの夜いちばんおいしいものだ。
支笏湖ビジターセンター|入場無料なのに、中身がしっかりしすぎている
正直、あまり期待していない。
無料施設だし、さらっと見て終わりかな。
全然そんなことはない。
支笏湖の成り立ちから、湖に生息する魚、周辺の野生動物まで。
展示がていねいに作られている。
パネルじゃなくて、標本や模型が充実していて見ていて飽きない。
特に印象的だったのが、支笏湖の透明度についての説明。
日本でも屈指の透明度を誇り、湖底まで視認できる日もある。
実際に夏に訪れた人の写真が展示されていて、湖底の岩がはっきり見えている。
冬に来てそれを知ると、夏も来たくなってしまう。
滞在時間は40〜50分。
無料なのに申し訳ないくらい充実している。
旅の最初に立ち寄ることをすすめる。
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支笏湖温泉への行き方
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札幌を拠点に支笏湖温泉へ日帰り・宿泊の旅も便利です
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