雌阿寒温泉の風景
北海道

雌阿寒温泉

温泉自然街歩き

道東の果て、アスファルトが終わる場所に雌阿寒温泉はある。 観光地らしい賑やかさは何もない。 あるのは、硫黄の匂いと、噴煙を上げる山と、静寂だけ。 冬に来ると、その孤立感がさらに増す。 それがたまらなく好きで、また来てしまった。

Best Season 冬(12〜3月)がおすすめ。雪と噴煙の対比が美しく、オンネトーが全面結氷する。観光客が少なく、山の静けさを独り占めできる。防寒具は本気で用意すること。

雌阿寒温泉のおすすめスポット

01

野中温泉|硫黄と木造と、昭和の残り香

建物を見た瞬間、時代が止まっている。

木造の湯屋。

曇った窓。

料金は350円。

この値段で、これだけの温泉に入れるのかと毎回驚く。

お湯は白濁した硫黄泉で、温度は高め。

浴槽はひとつだけ。

シャンプーもドライヤーもない。

そういう場所だ。

外には雪が積もっている。

湯船に肩まで沈んで、天井を見上げた。

木の染みと、湯気と、誰かの話し声。

これ以上のものは何もいらないと思った瞬間があった。

地元の人と観光客が同じ湯に浸かっている。

そういう混じり方が好きだ。

夕方5時を過ぎると、地元の人の比率が上がる。

静かに来て、静かに入るのが礼儀だ。

■ 野中温泉 住所:北海道足寄郡足寄町茂足寄159 料金:350円(2024年現在) 営業時間:10:00〜21:00(季節変動あり) 定休日:不定休 ※シャンプー・ドライヤー持参推奨
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02

雌阿寒岳登山口〜湖畔散策|噴煙と氷と、生きている山

冬の雌阿寒岳は登れない。

それでも、登山口まで歩くだけで十分だ。

駐車場から5分も歩くと、視界が開ける。

目の前に雌阿寒岳。

白い斜面から、もうもうと噴煙が上がっている。

音もなく、ただ白い煙だけが出続けている。

生きている山というのは、こういうことだ。

オンネトーまで足を延ばした。

凍った湖面が白く光っている。

気温はマイナス15度を下回っている。

耳が痛くなった。

それでも30分以上立ち尽くしている。

湖の色が変わる、と言われる場所だ。

その日は深い灰青色をしている。

誰もいない。

自分だけがここにいるような感覚。

旅でそれを味わいたくて、わざわざ遠くに来る。

■ オンネトー 住所:北海道足寄郡足寄町茂足寄(雌阿寒温泉から車で約5分) 料金:無料 冬期は路面凍結に注意。4WDまたはスタッドレス必須 ※冬期間は閉鎖される遊歩道あり
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03

野中温泉別館|一軒宿に泊まる、という選択

雌阿寒温泉に宿は数軒しかない。

その中で野中温泉別館に1泊した。

1人1泊8,000円台から。

夕食は山菜と川魚が中心だ。

エゾ鹿の煮込みが出た。

北海道の食材だけで構成されている食卓。

それだけで十分だ。

夜は外に出た。

マイナス12度だ。

星が多すぎて、どこを見ていいかわからない。

硫黄の匂いが冷たい空気に混じっている。

不思議なほど、怖くない。

翌朝5時半に目が覚めた。

誰より先に内風呂に入った。

窓の外がオレンジに染まっていくのを湯船から見ている。

こういう朝を求めていたんだ。

チェックアウトは10時。

もう少しだけいたかった。

■ 野中温泉 別館 住所:北海道足寄郡足寄町茂足寄156 TEL:0156-29-7321 料金:1泊2食付 8,500円〜(時期により変動) チェックイン:15:00/チェックアウト:10:00 ※冬期は事前予約必須
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モデルコース

Day Trip 10:00 野中温泉で入浴 → 12:00 オンネトー散策(約1時間) → 13:30 足寄方面で昼食 → 15:00 再び野中温泉でもう一風呂
1 Night 1日目:阿寒湖経由で雌阿寒温泉へ。夕方オンネトー散策、野中温泉別館に宿泊。夜は星空観賞。2日目:早朝5時台の貸切温泉→朝食→野中温泉(公衆浴場)でもう一浴→帰路
Travel Tips 冬の雌阿寒温泉は4WDかレンタカーのスタッドレスが必須。 釧路空港から車で約1時間45分。 野中温泉は現金のみ。 小銭を用意しておくこと。 携帯の電波はほぼない。 完全に孤立した時間を楽しむ覚悟で来る場所だ。

雌阿寒温泉への行き方

ICカード利用可
Access Time
東京から 約10時間18分
水戸から 約11時間3分
前橋から 約11時間18分
高崎から 約11時間18分
甲府から 約11時間48分
備考 バス

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雌阿寒温泉へは札幌から日帰りがおすすめ

温泉旅館が中心。1泊2食プランがおすすめ。


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