奥尻島の風景
北海道

奥尻島

離島観光自然

Photo by tuyainu / Wikimedia Commons (CC BY 3.0)

離島歴史を辿る自然と過ごすひとり旅向けカップル向け友達と札幌に泊まるのがおすすめ離島の絶景

フェリーに乗って、2時間半。 本州の地図から切り離されたような場所に、奥尻島はある。 1993年の大津波の傷跡と、それでも続く人々の暮らし。 透き通った海と、何もない道。 ここに来る理由は、うまく説明できない。 でも来てよかったと、船を降りた瞬間に思った。

日本海に浮かぶ奥尻島は、1993年の北海道南西沖地震から復興を遂げた島として、青苑の館にその記憶を静かに刻む。稲穂埼灯台が立つ断崖から眺めると、深い藍色の波濤が轟音をたてて岩壁に砕け散り、潮の塩辛い飛沫が頬に触れる。夏には奥尻島のウニが旬を迎え、濃厚な磯の旨みが島の食卓を彩る。本州から遠く離れた離島ゆえの静けさと、復興を支えた島民たちの強さが交差する奥尻島は、単なる観光地を超えた深みのある旅先だ。

Best Season
6月〜8月がベスト。ウニが旬で、海の透明度も高い。 冬はフェリーの欠航が多く、孤立するリスクがある。 初めて行くなら7月がいちばん動きやすい。
Stay
・2泊以上

奥尻島のおすすめスポット

01

なべつる岩|波に削られた時間が、そこに立っている

島の南端に向かって車を走らせると、突然現れる。

高さ約12メートル。

海の中に直立する奇岩が、空にぽっかり穴を空けている。

「なべつる」という名前の通り、鍋の取っ手みたいな形をしている。

写真で見ていたのに、実物は全然スケール感が違った。

駐車場から歩いて3分もかからない。

それなのに、着いた瞬間しばらく動けない。

波の音だけが聞こえる。

観光客はほとんどいない。

夕方4時ごろ、光が横から差し込む時間帯がいちばんよかった。

岩の影が海に伸びて、オレンジ色に染まっていく。

これだけで来た甲斐がある。

入場料も柵もない。

ただそこにある。

■ なべつる岩 住所:北海道奥尻郡奥尻町球浦 料金:無料 見学時間:いつでも可(日没前後がおすすめ) 駐車場:あり(無料)
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02

津波館|1993年7月12日のことを、島は忘れていない

正直、行くか迷った。

観光で来て、被災の記録を見ていいのかという気持ちがあった。

それでも入ってよかった。

1993年7月12日午後10時17分。

マグニチュード7.8の地震が起き、大津波が奥尻島を襲った。

死者・行方不明者は230名。

島の人口の約5パーセントが、一夜で失われた。

館内には当時の映像が流れている。

集落の跡の写真。

変形したコンクリート。

残された時計が、10時17分で止まっている。

言葉が出ない。

復興に5年かかった。

その話も展示されている。

島の人が島を諦めなかった記録だ。

入館料は大人300円。

1時間では足りない。

■ 奥尻島津波館 住所:北海道奥尻郡奥尻町青苗65番地1 料金:大人300円、高校生200円、中学生以下無料 営業時間:9:00〜17:00(最終入館16:30) 休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、11月〜4月は冬期休館 TEL:01397-2-3093
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03

島内の海岸線ドライブ|誰もいない道を、ただ走った

奥尻島を一周するのに、車で2時間かからない。

信号は島全体に数えるほどしかない。

レンタカーを借りて、ひたすら海沿いを走った。

料金は1日5,500円(軽自動車)だ。

途中、誰もいない砂浜に車を止めた。

靴を脱いで、砂の上を歩いた。

海の色が異様に青かった。

透明度が高くて、底の石がはっきり見える。

コンビニはない。

自販機も少ない。

人とすれ違わない区間が何キロも続く。

それが怖くなくて、むしろ心地よかった。

島の北部、球浦(たまうら)あたりの海が特によかった。

ガイドブックに載っていない場所だ。

地図を見ながら適当に止まって、それが一番の風景だ。

奥尻はそういう島だ。

■ 奥尻島レンタカー (例)奥尻空港レンタカー、各宿の貸出サービスなど 料金目安:軽自動車1日5,000〜6,000円程度 ※ガソリンスタンドは島内2か所のみ。給油は早めに。 ※カーナビの地図が古い場合あり。紙の地図も持参推奨
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モデルコース

Day Trip 奥尻港着→なべつる岩(夕方)→津波館→島内食堂で夕食→フェリーで帰港。日帰りは江差発着のフェリーを使えばギリギリ可能。
1 Night 1日目:奥尻空港or港着→津波館→海岸線ドライブ(北部)→宿泊。2日目:早朝の砂浜→なべつる岩→島内でウニ丼→フェリーor飛行機で離島。移動に余裕を持つこと。
Travel Tips フェリーは江差港発が1日1便。欠航率が高いので、帰りの便は余裕を持って設定すること。 島内にコンビニはない。 現金が使えない店もあるので、多めに用意しておくと安心。 ウニの旬は6〜8月。この時期に来るなら予約は早めに。

奥尻島への行き方

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